10周年を迎えた『横浜フランス月間2014』

Posted : 2014.05.30
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横浜に居ながらフランス文化にどっぷり浸れる一か月。今年も『横浜フランス月間』の季節がやってきた。映画上映や写真展、ダンス公演、コンサート、討論会などが連日のように繰り広げられ、横浜中の文化施設がフランスにちなんだプログラム一色に! 本場フランスの文化に出会ってみては?

(c) DR


フランスのカルチャーシーンを横浜で! 

今年で10周年を迎える「横浜フランス月間」は、日本で唯一のフランス文化、美食の祭典として知られる。食から文化まで、フランスのカルチャーシーンを横浜で堪能できる、フランス好きにはたまらない一か月。現地に行かなければなかなか触れることのできないフランスの「現在」に出会えるこの機会、見逃す手はない!

2014年は、横浜市とリヨン市の姉妹都市提携55周年目、そして日仏文化協力90周年目にあたる。この節目の年のお祝いに、6月1日(日)から7月16日(水)の間、横浜各地に点在する施設をパートナーとしてたくさんの催しが開かれる。中でも編集部注目のイベントをいくつかピックアップしてご紹介しよう。 


1.討論会「都市の忘却空間の再生」

BankART

BankART Studio NYK

 
都市の中で使われなくなった空間を、アーティストや文化の担い手が再利用するとどうなるか? フランスと日本から、文化施設のディレクターや文化・芸術分野の専門家を招き、その可能性を探る討論会が開かれる。

日本でいち早く「創造都市政策」に取り組んできた横浜市。都心臨海部では、歴史的な建造物を文化の拠点として再利用する多くの取り組みがなされてきた。一方フランスでは1970年代ごろから、都市部の使われなくなった空間をアーティストが再利用する動きがあった。横浜とフランスの当事者たちのアイデアが交わされる、貴重な場になりそう。(6月14日には大阪でも同シリーズの討論会を開催予定。)

「都市の忘却空間を芸術家のレジデンスへ」(横浜)
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/conference-art/

日時:6月12日(木)18:00~20:00
入場無料
会場:横浜情報文化センター6階情文ホール
最寄り駅:みなとみらい線「日本大通り」駅(3番出口)
主催:アンスティチュ・フランセ日本
共催:横浜市立大学
協力:YCCスクール
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ横浜(045-201-1514)
※同時通訳付、予約不要

パネリスト:カティー・ブヴァール(シュブシスタンス 共同ディレクター)、パスカル・ドゥブロク(プレーヌ・イマージュ ディレクター)、池田修(BankART 1929代表・PHスタジオ代表)、相馬千秋(アートプロデューサー)
司会:大西若人(朝日新聞編集委員)
総括:鈴木伸治(横浜市立大学教授)


2.展覧会 「レイモン・コシュティエによるフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」

(c) Raymond Cauchetier

 
フランスといえばヌーヴェル・ヴァーグ。ジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』、フランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』などのフランス映画史に輝く名作、一度は観たことがある方も多いのでは? そんな伝説的な映画のスチール写真を手掛けた写真家レイモン・コシュティエの展覧会が開かれる。フランス映画の黄金時代を象徴する写真の数々が集まる、映画ファン必見の企画!

「レイモン・コシュティエによるフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの肖像」
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/cauchetier/

日時:6月14日(土)~29日(日)13:00~19:00
入場無料(ワンドリンク制)
会場・お問い合わせ:nitehi works (045-334-7446)
最寄り駅:京急本線「黄金町」駅
共同主催:nitehi works
協力:横浜シネマ・ジャック&ベティ、株式会社シー・スリー・コーポレーション
謝辞:レイモン・コシュティエ

6月15日(日)13:00~ オープニングパーティーあり
6月15日(日)10:30~12:30 ダヴィッド・ミショーの写真のワークショップ「シネマ」

写真展関連イベント:「横浜シネマ・ジャック&ベティ」では、本展にちなみ、フランス・ヌーヴェル・ヴァーグ映画の特集あり。

 

 3.ダンスクロス : エマニュエル・ユイン『Múa』 / 奥野美和『PHANTOMS in MANUFACTURE』

(c) Jean-Baptiste Huyrin

(c) Jean-Baptiste Huyrin

日本とフランスのダンス交流プロジェクト「ダンスクロス」。フランスで滞在制作を行った日本人振付家の作品と、日本で滞在制作を行ったフランス人振付家の作品を紹介する企画だ。今年は、アンジェの国立現代舞踊センターで8年間ディレクターを勤めたエマニュエル・ユインの『Múa』と、横浜ダンスコレクションEX2013の受賞者で、パリ、モンペリエ、リヨンの国立舞踊センターや劇場、フェスティバルで6ヶ月間のレジデンスを終えた奥野美和の最新作『Phantoms in manufacture』を上演する。

 

 

 

 
ダンスクロス : エマニュエル・ユイン『 Múa 』 / 奥野美和『PHANTOMS in MANUFACTURE』 ダンス
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/dancecross/

日時:7月6日(日)16:30~
会場:赤レンガ倉庫1号館
最寄り駅:みなとみらい線「馬車道」「日本大通り」駅
主催:アンスティチュ・フランセ横浜、横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
料金:前売 一般2,500円、学生・会員2,000円、当日は各500円プラス
チケット取り扱い:
Confetti カンフェティ 0120-240-540 (平日10:00-18:00) http://confetti-web.com/
JCDN ダンスリザーブ http://dance.jcdn.org(Web予約・当日精算)
横浜赤レンガ倉庫1号館 045-211-1515 (10:00~18:00)
アンスティチュ・フランセ横浜 045-201-1514
お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ横浜 045-201-1514

関連イベント:
エマニュエル・ユインの子どものためのワークショップ
日時:7月5日(土)15:00~16:30 
参加費:500円 
会場:象の鼻テラス
予約・お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ横浜(045-201-1514)

エマニュエル・ユインによるレクチャー
日時:7月7日(月)18:30~20:30 
参加無料(逐次通訳付き、要予約) 
会場:早稲田大学戸山キャンパス33号館16階10会議室
予約・お問い合わせ:theatre.waseda@gmail.com

 

4.「PORT KITCHEN -世界のみなとまちのキッチンから-」

 
海をのぞむ心地よい立地で親しまれる象の鼻テラスでは、フランスの食文化をテーマにした「PORT KITCHEN」を開催。パリ在住のフランス人アーティスト、イザベル・ボアノがプロデュースする「象の鼻カフェ」では、特別展示や、限定メニューのヘーゼルナッツビスケットが登場! そのほかアーティスティックなピクニック、子どものためのワークショップなど、楽しいイベントが目白押し。

詳細は当サイトイベント記事から
http://yokohama-sozokaiwai.jp/eventreport/7866.html