横浜フランス月間、今年も開幕!

Posted : 2016.06.10
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今年で12年目を迎える「横浜フランス月間」。初夏の約1ヶ月間、横浜の各地でフランスの芸術、文化が紹介されるこの催しは横浜の恒例イベントとなっている。

6月11日から7月14日まで開催される今年のフランス月間について、その意義、見どころ、楽しみ方などを、主催のアンスティチュ・フランセ横浜の館長、ジュリエット・ドゥ・シャルモワさんに聞いた。

(C) Adeline Carr?re ? Les T?tes d’Or?, Artiste peintre Diana T?r?k

(C) Adeline Carrère « Les Têtes d’Or», Artiste peintre Diana Török

 

横浜で開催する意味

日仏学院と在日フランス大使館の文化部を統合して、フランス文化の発信、日仏交流を目的に2012年に誕生したアンスティチュ・フランセ日本。その横浜支部であるアンステチュ・フランセ横浜では、フランス語、文学、学術、哲学、美食などの講座を開講しており、約1000人の会員数を誇る。

横浜フランス月間」は、唯一2005年から続いている日本でのフランス文化の祭典だとジュリエットさんは強調する。

「横浜は世界に開かれた都市です。歴史的にもそうですし、現在も変わりません。現にたくさん外国人が居住しています。また観光に訪れる人も多い魅力的な街です。日本の中でも特にフランスに関わりも深く、フランス文化や美食を紹介するイベントを行う場所としては、理想的な都市であると言えます」

アンスティチュ・フランセ横浜館長 ジュリエット・ドゥ・シャルモワ

アンスティチュ・フランセ横浜館長 ジュリエット・ドゥ・シャルモワ

 

1859年の開港後、横浜にはいちはやくフランス海軍が駐留し、領事館やフランス語専門学校などが設けられた。元町にある通称フランス山は領事館の跡地である。

この街と横浜フランス月間の馴染みがいいのは、フランス文化がすでに横浜の遺伝子に組み込まれているからだろう。

主催イベントにはアンスティチュ・フランセ横浜の他、象の鼻テラス横浜赤レンガ倉庫1号館、東京藝術大学大学院映像研究科などが会場となる。

その他では、横浜美術館大佛次郎記念館県立神奈川近代文学館日本郵船歴史博物館シネマ・ジャック&ベティなどの文化施設、大学、商業施設、交流協会などがフランス関連の展覧会やイベントを行い、連携して盛り上げる。

横浜フランス月間には毎年約10万人が訪れるという。

今年はポップに、そしてお祭り気分で!

その年によってイベントの傾向や色合いは少し異なるという横浜フランス月間。

さて、今年はどんなものになるのだろうか?

「昨年は、全体的にポエティックで文学的な雰囲気でしたが、今年は弾けるようなポップな感じにしたいと思いました。オープニング・コンサートのカメリア・ジョルダナのお洒落なステージ、若いアーティストがフランスの大地と美食文化を撮りおろした瑞々しい写真展、”週末フレンチ・シネマ”で上映する映画『アメリ』にその意図が込められています。またフランスから横浜に滞在して制作しているバルバラ・キャデの作品展もとてもカラフルで楽しいですよ」

ジュリエットさんは、「フランス文化は、高尚で、難解」という古いイメージを払拭したいと言う。その試みとして、昨年はサッカーチームの横浜F・マリノスと一緒に映画上映なども開催した。

「もっともっとフランス文化をポピュラーにしていきたいのです。だから今年の横浜フランス月間はお祭り色を強くして、たくさんの人に広く楽しんでいただきたいと思いました。そのためにオープニング・コンサート、写真展、”週末フレンチ・シネマ”映画上映会は無料にしています」

「とにかく気軽に、一度参加してみてください!」と呼びかける。

カメリア・ジョルダナ Ⓒ DR

カメリア・ジョルダナ Ⓒ DR

バルバラ・キャデ

バルバラ・キャデ Ⓒ DR

 美食を強調するプログラム

フランスの魅力のひとつは、世界遺産にもなっている食文化。

今年は特に、豊穣な大地(テロワール)がテーマの写真展をメインの展覧会にすえ、ワイン、シャンパン、チーズといった定番の人気セミナー以外に、ロワール地方の文化を紹介しながら、その土地のワインも試飲するプログラムが新しく登場した。

「知的好奇心と味覚の両方をくすぐる試みです。地方の特徴や風土、歴史を知れば、そこで産まれたワインにもいっそう興味が募ることでしょう」と、ひとあじ違ったやり方で美食文化をアピールする。

そして、横浜のあまたのフレンチ・レストランは、横浜フランス月間に合わせて毎年特別メニューを用意する。

フランスは19世紀の外交で、他国の要人の胃袋を掴む作戦を繰り広げたことで知られているが、効果は21世紀の横浜でもおそらく不変。

初夏の横浜は毎年、フランス文化を存分に謳歌する。街にトリコロールが翻る風景は、すでに横浜の夏の風物詩と言えるかもしれない。

Ⓒ DR

Ⓒ DR

 

横浜フランス月間2016 概要

期間:2016年6月11日(土)〜7月14日(木)
会場:市内各所
詳細はウェブサイトから
アンスティチュ・フランセ横浜
http://www.institutfrancais.jp/yokohama/events-manager/mdf2016/

おすすめのイベント Pick Up!

■オープニングセレモニー&Camélia Jordanaフレンチ・ポップコンサート
日時
:2016年6月11日(土) 19:00~
会場:象の鼻テラス
料金:無料

■バルバラ・キャデによる「動物と植物の図像集」展
期間:2016年6月11日(土)~7月14日(木)
時間:10:00~18:00
会場:象の鼻テラス
料金:無料

■写真展「フランスの大地と若き写真家の眼差し」
期間:2016年6月16日(木)~6月26日(日)
時間:11:00~19:00 (入場は18:30まで)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
料金:無料

■「週末フレンチ・シネマ」上映会
日時:2016年6月18日(土) 18:00~ 『アメリ』
   2016年6月19日(日) 18:00~ 『夏時間の庭』
会場:横浜美術館レクチャーホール
料金:無料

他にも様々なイベントが盛り沢山です。詳しくは、アンスティチュ・フランセ横浜のホームページをチェック!