ミニ・ビブリオバトル開催@大佛次郎記念館

Posted : 2014.05.30
  • facebook
  • twitter
  • mail
6月1日(日)、横浜の文学館・大佛次郎記念館で、小学生が自分の大好きな本を紹介しあう「ミニ・ビブリオバトル」が開催される。7人のバトル出場者も決まった。子どもの本離れが言われて久しいが、この日はどんな熱い闘いが繰り広げられるか、楽しみだ。

大佛外観(2)

 

小学生が大好きな本を紹介し合う熱戦!

「ビブリオバトル」という競技をご存知だろうか?2007年に京都大学の谷口忠大さんによって始まった「知的書評合戦」とも言われる競技で、今、大学生を中心に全国に広がっている。その公式ルールはこうだ。

1 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2 順番に一人5分間で本を紹介する。
3 それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行なう。
4 すべての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行ない,最多票を集めたものを「チャンプ本」とする。

6月1日に大佛次郎記念館のサロンを舞台に繰り広げられるのは、子ども向けのルールでの「ミニ・ビブリオバトル」だ。発表時間が3分間と短縮されて行なわれるが、これも公式ルールに則っている。

参加するのは近隣の横浜・山手地区にある小学校の4年生~6年生、7人。それぞれが大好きな本を持ってきて挑む。どんな本が紹介されるのかは当日のお楽しみだ。参加者の中には、小学校内で行なわれたバトルをくぐり抜けた強者も登場するという。どんな熱い思いが聞けるだろう。

大佛サロン

大佛次郎記念館は、港の見える丘公園の展望台の南側に広がる花壇の奥に佇む文学館。アーチ型の屋根と赤レンガの外観が美しい。今はちょうど公園のバラが見事に咲き誇っている『鞍馬天狗』『赤穂浪士』『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』等で知られる横浜ゆかりの作家、大佛次郎の業績と生涯が紹介されているが、愛猫家であった大佛次郎が所蔵していた猫の置物もたくさん展示され、来館者に大人気だ。

今回の「ミニ・ビブリオバトル」は、テーマ展示Ⅰ「愛しの1920’s 欧州挿画本」にちなんで、大佛次郎が日頃より本の中で語っていた “本との交際” “愛書の魅力” を伝えたいという思いで企画された。大好きな本の自分にとっての魅力を相手に伝え、相手の興味との接点を探る、まさに “本を介したコミュニケーション” が生まれることだろう。

バトル観戦には入館料が必要だが、「愛しの1920’s 欧州挿画本」展をあわせて楽しんではいかがだろう。
そして、港の見える丘公園の初夏の風景とバラの香りも堪能しよう。

 

 大佛|愛しのチラシ画像  バラ(4)

【イベント情報】
ミニ・ビブリオバトル「大好きな本って どんな本?」

開催日時:6月1日(日) 14:00~15:30
会場:大佛次郎記念館2階サロン   
   横浜市中区山手町113番地
最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街」駅、JR線「石川町」駅
入場料:ミニ・ビブリオバトルの見学は無料。
           大佛次郎記念館の入館料(大人200円、小・中学生100円)が別途必要。
お問い合わせ:TEL:045-622-5002
       http://osaragi.yafjp.org/info/711/