大型国際展を支え、ともに盛り上げる
3年に一度の国際的な現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ」。次回展の開催を来年に控え、各所で準備が動き出しています!
横浜トリエンナーレ(以下、トリエンナーレ)の実施に向けてもっとも重要な資源のひとつは、トリエンナーレを支える「人」の存在ではないでしょうか。このような大型の国際展には、さまざまなセクションにたくさんの人が関わっています。トリエンナーレを動かしているのは、テーマやコンセプトなどの方向性を決めるディレクター、参加するアーティスト、展覧会を形にするキュレーターや、運営を担う事務局といったスタッフだけではありません。トリエンナーレを支えるサポーター(以下、ハマトリーツ!)の方たちは、前回展での登録数が1,600名にのぼり、たくさんの力が集まっていることが分かります。

Photo:KATO Ken
ハマトリーツ!の主体的な参加は、トリエンナーレのなかにいくつものムーブメントを生み出してきました。前回展でハマトリーツ!が企画したプログラムとしては、親子向けワークショップや、まち歩きのツアーといった多岐にわたる活動が立ち上がりました。現場を訪れてみると、その熱量に驚いたことを覚えています。ハマトリーツ!では、参加者が自ら活動の中身を考えて実現しています。
今年度の4つのテーマ「交」「観」「繋」「支」
そんなハマトリーツ!の活動に、今年度から新たに4つテーマが設けられました。キックオフミーティングでは、2016年度のサポーター活動に関するガイダンスだけでなく、この4つのキーワード「交」「観」「繋」「支」から着想を得て、ヨコハマトリエンナーレ2017に向けて何をするか、参加者同士で考えるワークショップを行います。
今回のテーマ設定の意図について、横浜トリエンナーレサポーター事務局の山野さんにお話を聞きました。
「前回展を振り返って、サポーターの皆さんに『ヨコハマトリエンナーレ2017に向けてサポーターは何をすべきか』という問いを投げかけたところ、この4つのキーワードが浮かび上がってきました。決まったゴールに向けて活動していくのではなく、ハマトリーツ!自ら考え、実践していくためのキーワードとして設定しています。」
(横浜トリエンナーレサポーター事務局 山野 桂)
4つのテーマは、ハマトリーツ!自身の実感から生まれたものだったのですね。
ハマトリーツ!の活動に参加するきっかけを探していた方、まずは5月29日(日)13時30分~横浜美術館8階で開かれるキックオフミーティングに参加してみてはいかがでしょうか? 企画を考えることはもちろん、アートに対する考え方を仲間同士で議論したり、トリエンナーレと観客のかけはしになったり、交流のきっかけが生まれたりと、ハマトリーツ!の活動は、さまざまなモチベーションを刺激するものになりそうです。
(及位友美/voids)
イベント情報
ハマトリーツ!自主活動・キックオフミーティング開催!
日時:2016年5月29日(日)13:30〜15:30(受付13:00〜)
会場:横浜美術館8階(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
最寄駅:みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅〈3番出口〉から、マークイズみなとみらい〈グランドガレリア〉経由徒歩3分、または〈マークイズ連絡口〉(10時~)から徒歩5分
JR(京浜東北・根岸線)・横浜市営地下鉄「桜木町」駅から〈動く歩道〉を利用、徒歩10分
参加費:無料
詳細・参加申し込みはウェブサイトから
https://www.yokotorisup.com/2016/04/news-637.html