クラシック音楽構成作家にして「インクルージョン」研究者、 新井鷗子さんが語る 「横浜音祭り2019」にかける想い

Posted : 2019.09.13
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3年に一度の音楽の祭典「横浜音祭り2019」がもうすぐ開幕する。横浜市内全域で繰り広げられる300以上ものプログラム。そのディレクターを務めるのは新井鷗子さんだ。新井さんに音楽をディレクションすることの意味や、「横浜音祭り2019」にかける想いを聞いた。

クラシック音楽の構成作家という職業

これまでに構成したコンサートや音楽番組の数は数えきれない。新井鷗子さんはクラシック専門の構成作家として長年にわたり活躍している。NHK教育番組「わがままオーケストラ」の構成で国際エミー賞に入選、音楽番組の「題名のない音楽会」「読響シンフォニックライブ」や、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団をはじめとする演奏団体や演奏家のコンサート、サントリーホールや横浜みなとみらいホールなどでのさまざまなスペシャルコンサートの構成を担ってきた。2013年に開始した「横浜音祭り」のディレクターを務める。
東京藝術大学音楽学部楽理科を終えた後、作曲科に再度入学している新井さんがクラシック音楽に精通しているのは当然だが、どうしてクラシック音楽の構成作家、クラシックコンサートのディレクターという職業に出会ったのか。そして現在までその第一人者として長く活躍し続けているその理由は何なのか、まずはお聞きした。

——いつ頃からこのような仕事を目指されたのですか?

いえ、まったく目指していたわけではありません。作曲科を卒業した直後は、オーケストラから委託されてクラシック曲のアレンジをしたり、映像に付ける音楽(劇伴)の作曲や、CMの音楽を書いたりしていました。でも在学中から、友人の歌手や演奏家に頼まれてコンサートのプロデュース的なことをお手伝いしたり、あるいは自分の作品を発表するコンサートを企画したり構成したりということを必要に迫られてやっていました。そんなときにたまたま私が構成したコンサートをテレビ局のプロデューサーが観に来ていて「おもしろいコンサートだ」と、当時のクラシックの音楽番組の構成をやってみないかとお声掛けいただいたんです。テレビの世界では番組の構成作家という仕事は前々からありましたから、その中でちょっと音楽が詳しい方がクラシック番組の構成をやってらしたんですね。その依頼を受けて初めて「音楽を構成するということが仕事になるんだ」と気がつきました。

——自分で望んだのではなく外からの要望で始められて現在に至り、そのポジションを維持していらっしゃるとなると、その極意を教えていただきたいです。

アーティストが気持ちよく舞台に出て演奏できる環境を作るのが構成の仕事です。ただ、アーティストの方々は自分たちの魅力や価値を客観的に見ることが難しく、お客様を楽しませるというよりも、自身の得意な曲か、自分が一番アピールできると思い込んでいる曲を演奏したり歌ったりということになりがちです。そこをもうちょっと客観的に見て、聴衆のターゲットはどんな層なのか、たとえば子ども連れのファミリー向けなのか、それとも仕事帰りに来る夜のコンサートなのかなどを見極めて、「今はこういうニーズがあるからこっちの曲の方がいいんじゃないか」とか「こういう曲順の方がお客様は楽しめるのでは」ということをアドバイスして、お客様にとっても演奏家にとっても心地よくなれるようなプログラミングを考えるのが構成の仕事です。

——そのニーズはどうやって見つけていらっしゃるんですか?

日頃からいろいろなコンサートに通って、どういうところでお客様が喜んでいるかをリサーチして、その実感を生かしています。自分で構成したコンサートについても客席に座って、お客様が退屈しているところ、受けているところを観察するようにしています。客席に座ると発見がたくさんあります。「ここがツボなんだ」と肌で感じてそれを次にも生かしていくわけです。

——コンサートや音楽イベントの構成は、何が一番難しいですか?

構成者が必要とされる時というのは、クライアントがいて演奏家がいて、時には助成を行なう公的機関の意向も入ってきて、それぞれの注文が四方八方から飛んで来るコンサートが多いわけです。それらを全部聞いてしまってグチャグチャになってしまって失敗したコンサートも多々あります。ですから、すべての声や注文に応えるのではなく、そこからの取捨選択がもっとも大事なポイントですね。お客様に「これを聴いてもらおう」と決めたら、ぶれないようにすることが。でもそれができるようになるまで10年以上かかりました。

インクルージョンを研究する研究者の顔

構成作家であるとともに、現在、東京藝術大学特任教授でもある新井さん。自身の研究テーマは「インクルーシブアーツ」(障がいを超えた芸術表現)。障がい者を支援するワークショップやデバイス、アプリケーションの研究開発に携わっている。
東京藝大は2015年に、国の研究開発組織・科学技術振興機構が実施する「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の拠点のひとつに採択され、その成果を出すための取り組みに新井さんは参加している。取り組んでいるのは「『感動』を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション」をテーマに掲げる産学連携の研究開発プロジェクトだ。新井さんの研究テーマは「障がいと表現」で、インクルーシブアーツ研究グループという名前の研究室の室長を務めている。
藝大キャンパス内に新設された「Arts & Science LAB.」(産学官連携棟)が研究室の活動場所だ。4階の球形ホールに案内されると、そこに小ぶりのグランドピアノが置かれていた。このピアノこそ、ヤマハ株式会社と藝大のチームが完成させた「だれでもピアノ」だ。「感動と脳機能の関連性を探索しながら、芸術に触れる感動を障がい者から学ぶことにより、 すべての人に夢をもたらす共生社会の実現を目指す」という研究によって実った大きな成果のひとつだ。
「指1本でメロディを弾くだけで伴奏とペダルが自動的についてくる、誰もがピアニストになれるピアノ」をさっそく試してみる。

「だれでもピアノ」を体験する

一見、普通のピアノだ。「ふるさと」の楽譜が譜面台に用意されているが、次に弾く音の鍵盤が半分へこんで示されるのでそれをなぞっていけば、楽譜が読めなくてもメロディが弾けてしまう。そのメロディに低音域の鍵盤が自動で動いて流れるような伴奏を付けてくれ、足元のペダルもひとりでに動いて響きを豊かにしてくれる。まるで隣に透明人間がいて一緒に弾いてくれているようだ。自分が弾いている同じピアノの鍵盤が打鍵されて鳴るので、楽器との一体感に包まれて心地よい。

驚くのは、たとえ間違えて打鍵しても正しい音を出すまで伴奏が待ってくれ、他の音を同時に押してしまっても受け流して伴奏を付けてくれ、どんなにゆっくりでも速度を合わせてくれ、小さな音量から大きい音量まで変化しても合わせてくれること。どこまでも付いて来てくれるので、自分がリードしている気分になれる。演奏の能力のいかんにかかわらず、このピアノに座れば優雅で豪華な演奏が楽しめる。
この「だれでもピアノ」は、もともとは藝大の研究チームが、あるひとりの障がいのある高校生のために開発したのだという。

ひとりのためのピアノがユニバーサルなピアノになった

——「だれでもピアノ」開発のきっかけは?

藝大がCOI拠点となり、「障がいと表現研究」(現「インクルーシブアーツ研究」)という研究室が発足して、障がいのある方々とふれあうことによって音楽のあり方を研究し、それによって芸術への新しい気づきを得ようという授業が始まりました。そのなかで出会ったのがある高校生の女の子でした。脳性麻痺の障がいのために右手の人差し指1本しか動かなかったんですが、かなり難曲のショパンの「ノクターン」をどうしても弾きたいとキーボードで練習していたんです。2年がかりでメロディを少しずつ練習しているところでした。彼女が1本指でたどたどしく弾く主旋律に、音楽教諭が左手の伴奏とペダルを付けて、演奏を楽しんでいました。彼女は関節の筋肉も弱いので打鍵の柔らかいキーボードの方が簡単に弾けるのですが、「本物のピアノでショパンを弾きたい」という強い思いに感銘を受けました。ピアノは自分の弾き方によって音色や強弱が変わる、キーボードはどんな弾き方でも音が変わらないからつまらない、どうしてもピアノが弾きたいということだったんです。
彼女が弾くショパンの「ノクターン」をなんとか立派な音楽として聞こえるようにしたいという目標が生まれ、その1本指のメロディに追従する自動伴奏とペダル駆動装置を開発しようと、ヤマハ株式会社研究開発統括部と取り組むことになったのです。

——ヤマハとの共同研究、まさに産学連携ですね。

ヤマハにはDisklavier(ディスクラビア)という演奏情報を忠実に録音し再生できる自動演奏機能付きアコースティックピアノがすでにありました。それにさらに改良を加えていって、演奏追従システムとペダル駆動装置を備えたピアノを開発しました。片手1本指だけでメロディを奏でると、そのメロディのタイミングや強弱に合わせて自動で伴奏ペダルが付いてくる仕組みは、鍵盤がスイッチになってその信号が楽器のハンマー(打鍵装置)に送られて伴奏が再生されるということです。

——ひとりのためにオーダーメイドで開発されたピアノが、いまや「だれでも」になったんですね。

まさにそうなんです。この子のためだけに作ったピアノが今はユニバーサルに、障がい者も、初心者でも、高齢者も、すべての方が楽しめる楽器になったんです。

——研究を続けてこられた推進力は何でしたか?

このピアノの開発のきっかけになった、高校生の女の子との出会いですね。どうしてもピアノを弾きたいと彼女に言わせるピアノという楽器の魅力や、ショパンの「ノクターン」という音楽の持つ魅力にも気づかされ、音楽の力、人間の力といったものを障がいのある人たちから学びました。
この「だれでもピアノ」は「横浜音祭り2019」のプログラムのひとつとして体験イベントが実施されるので(下記詳述)、ぜひ体感してみてください。

障がいのある子どもたちに役立つアプリを開発

——障がいとアーツに関してほかに取り組んでいらっしゃる研究はありますか?

耳が聞こえない子どもたちが音楽をもっと楽しめるように音量を視覚化するアプリの開発にも取り組んでいます。最初は音量だけでしたが、音色や音の質感みたいなものまで視覚化、あるいは触覚化できないかと研究しています。聴覚以外の感覚への刺激で音を理解することを可能にしたいという取り組みです。香料会社の小川香料株式会社に参画してもらい、ワーグナーのオペラ『ジークフリート』のスクリーン上演を聴覚障がいのある子どもたちに鑑賞してもらう試みをしました。主役のジークフリート、悪魔の使いの蛇、天国から来た小鳥など、オペラの登場人物それぞれの個性に合った香りを作って、小さな香り袋で嗅いでイメージを膨らませてもらいました。そしてひとりひとりが小さな振動スピーカーを抱いて触感や振動として音楽を感じてもらったのです。こちらの振動体感装置は、やはり参画企業の株式会社JVCケンウッドのスピーカー「HUG」を活用しました。

——耳の聞こえない人に音楽を体感してもらう試みなんですね。アプリの開発といえば、発達障がいの子どもたち向けのアプリも開発されたんですよね。

発達障がいの子どもたちのためのオーグメンテッド・リアリティ(AR=拡張現実。人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術)によるアプリを開発しました。「ぴょんぴょん」とか「わんわん」といったオノマトペ(擬音)が書いてあるカードに、子どもたちが各自のiPadをかざすと、その鳴き声の動物の絵が出て動くものです。子どもたちは動物の絵が出るのが楽しくて夢中になって遊んでくれます。これは発達障がいの子どもたちが苦手とする、鳴き声とその動物の形や動きを一つの概念にまとめることを学習するためのアプリなんです。
金沢大学の「子どものこころの発達研究センター」の医療チームと連携して研究しています。このアプリも取り入れたワークショップを定期的に実施しています。そして参加した親子の科学的なデータも取らせていただいてそれを分析し、精査して、発達障がいの子どもたちの療育により役立つワークショップになるように少しずつ改良してきました。同時に発達障がいのお子さんを持つ親御さんたちが子どもを育てていく上で何かしらの方向性を提供できるような内容にするよう心がけています。
「横浜音祭り2019」でもこのワークショップを開催します(「音と光の動物園」)。

インクルージョンを実現する「横浜音祭り2019」

研究者として障がいとアーツの探求に取り組んできた新井さんの思いは、横浜市の「クリエイティブ・インクルージョン」の取り組みと出会うことになる。「横浜音祭り」ディレクターとしての新井さんは、いち早くインクルージョンを意識した音楽フェスティバルを目指すディレクションを行なってきた。それは今年の「横浜音祭り」にいっそう大きく反映されて、国籍、ジェンダー、世代や障がいの有無を越えてあらゆる人に音楽の楽しみを届けるプログラムを、一段と充実した内容で実施する。
——「インクルージョン」のほかには「横浜音祭り2019」には大きなテーマはありますか?

「インクルージョン」は全体を流れる大きなテーマですが、「世代を超える」という点で、次世代育成もサブテーマのひとつです。例えば「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2019」は「踊る大捜査線」の監督としてお馴染みの本広克行監督をプロデューサーに迎えて、劇伴の作曲家の菅野祐悟さんとももいろクローバーZ(以下、ももクロ)を迎えて、本広監督の映画やテレビドラマの音楽をオーケストラで演奏する企画です。 益田トッシュさんによる高校生のための合唱ワークショップを事前に実施して、本番では高校生がももクロと共演します。

「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ2019」

日時:2019 年 11 月1 日(金)14:30/19:00
出演者:
作曲家 菅野祐悟(指揮・Pf)
ヨコハマ・ポップス・オーケストラ
ももいろクローバーZ
映画監督 本広克行(プロデュース)
田尻真高(指揮)
和田由貴、ハセガワダイスケ(Vo)
石丸由佳(オルガン)
会場:横浜みなとみらいホール大ホール
チケット:http://www.kanagawa-geikyo.com/

また「クロージングコンサート」はヴァイオリニスト・葉加瀬太郎さんが初めてセルフ・プロデュースする、オーケストラ編成によるコンサートです。

「ジャンルを超える」という点では、和太鼓から尺八、軍楽隊まですべてのジャンルの音楽が勢揃いしています。
「横浜ならでは」という観点では、「パイプオルガンと横浜の街」というプログラムは、横浜市内の3つの教会、2つのミッションスクール、2つのコンサートホールのパイプオルガンを巡りながらパイプオルガンの音色を聴くという、パイプオルガンとゆかりの深い街ならではの企画で、今年初めての開催です。音楽の歴史と街の歴史が一体化している横浜は、日本では類のない街だと思います。

——「横浜音祭り2019」のキャッチフレーズ「あなたに届く、あなたの音楽」にこめたメッセージをお聞かせください。

すべての人に届くところまで音楽を運びたい、音楽をインフラのように街の隅々にまで行きわたらせたい、というのが想いです。この想いを抱いた理由は、音楽には、命を救う力があると思っているからです。このことも障がいのある子どもたちやその保護者の方から教えていただいたことなんです。音楽を聴くことによって体の動きが活性化したり心が豊かになったりする効果があるとよく言われますが、そのような間接的、二次的なことではないのです。絶望的になっていた子どもたちや保護者の方々が、音楽に触れることによって生きる希望を見い出す、そういう場面に立ち会えた数々の体験から、音楽には生命を救う力があるんじゃないかと思うに至りました。その音楽の力を信じて、すべての方に音楽を届けたいと思います。


「横浜音祭り2019」注目のプログラムのいくつかを、新井さんのコメントとともに紹介しよう。

●分身ロボット『OriHime』プロジェクト

「横浜音祭り2019」で 大きく脚光を浴びているのが「OriHime」という分身ロボットによるコンサート体験です。障がいなどの制約でコンサート会場に行けない人が、自分の分身がコンサート会場の客席に座ることで、自宅や病院からもコンサート会場の臨場感を体感できるという環境を提供します。「OriHime」は、吉藤 健太朗氏が開発した分身ロボットで、カメラ、マイク、スピーカーが搭載されていて、スマホやタブレットで遠隔操作が可能ですから、「OriHime」を操作することで、周囲を見回したり、拍手などの感情表現で会場にいる人とも感動体験を共有することができます。5つのコンサートに公募で選ばれた障がい者の方たちが「OriHime」を使って公演の臨場感を体験します。

OriHime (c)oono ryusuke

 

●「だれでもピアノ」体験プロジェクト
前述の、障がいの有無や、楽器の演奏経験の有無など、その人の能力や経験に関わらず「だれでも」演奏する楽しさを体感できるプロジェクト「だれでもピアノ」を象の鼻テラスで実施します。演奏プログラムは「きらきらぼし」「ふるさと」「大きな古時計」などに加えて、今回の企画のために新編曲した「横浜市歌」と「第九・よろこびの歌」もご用意しました。

「だれでもピアノ」
日程:2019 年 10 月 6 日(日)、9(水)、11(金)、19(土)、20(日)
会場:象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1) 
各日概要:各日とも、「だれでもピアノ」を使った演奏(ミニコンサート)と、自由に参加できる演奏体験の1時間程度のプログラム

10/6 (日)13:00~新井鷗子による「だれでもピアノ」の紹介・実演・体験
10/9 (水)11:00~/13:00~ 田川めぐみ(ピアノ)出演・司会で、「だれでもピアノ」の紹介・実演・体験
10/11 (金)11:00~/13:00~ 同上
10/19 (土)11:00~/13:00~ 同上
10/20 (日)14:00~新井鷗子司会、蔵島由貴(ピアノ)出演で、「だれでもピアノ」の紹介・実演・体験

料 金:無料(事前申し込み不要)
構 成:新井鷗子
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000

●発達障がいワークショップ「音と光の動物園」

前述のARアプリを活用したプログラムを含む、発達障がいの子どもと保護者のためのワークショップ。

発達障がい支援ワークショップin横浜 「音と光の動物園」
日時:2019年10月5日(土) 14:30〜17:00
プログラム:五感に働きかける音楽と映像で子どもの可能性を広げるプログラム

1.動物をかたどったオリジナルのペーパークラフトづくり
2.感性を多方面から刺激する、デジタルアートと打楽器体験
3.音楽と映像のコンサート(サン=サーンス「動物の謝肉祭」の演奏に合わせて、子どもたちが作ったペーパークラフトが映像の中で踊ります)

対象:発達障がいのある小学生とその保護者20組40名(既に募集終了)
料金:無料
会場:横浜みなとみらいホールレセプションルーム/リハーサル室

(c) 藤本史昭

 

●コンサート「ミュージック・イン・ザ・ダーク」

視覚障がいのある演奏者とない演奏者の合同メンバーによる弦楽オーケストラを結成し、演奏の途中に照明を完全に消した状態で行うコンサートです。前回の「音祭り2016」で初めて開催し、大きな反響がありました。演奏家と観客が一緒に真っ暗闇の空間で、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて音楽を体験することができます。
→関連記事:「横浜音祭り2016」開幕。ヴァイオリニスト川畠成道が実現する「スーパーユニバーサル」

(c)oono ryusuke

 

「ミュージック・イン・ザ・ダーク」

日時:2019年11月2日(土)15:00
場所:横浜みなとみらいホール小ホール
出演者: 徳永二男(ヴァイオリン)、川畠成道(ヴァイオリン)
特別編成合奏団(コンサートマスター:三浦章宏)ほか
料金:全席指定 4,000円
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000

構成・文:猪上杉子
写真:森本聡(※をのぞく)


新井鷗子(あらい・おーこ)
PROFILE
東京藝術大学音楽学部楽理科および作曲科卒業。NHK音楽教育番組の構成で国際エミー賞入選。これまでに「読響シンフォニック・ライブ」「題名のない音楽会」「エンター・ザ・ミュージック」等の番組、コンサートの構成を数多く担当。東京藝大にて障がい者を支援するワークショップやデバイスの研究開発に携わる。著書に『おはなしクラシック』全3巻(アルテスパブリッシング)、『頭のいい子が育つクラシック名曲』(新星出版)、『ひとさし指のノクターン』(ヤマハ)他。東京藝術大学特任教授、洗足学園音楽大学客員教授。横浜音祭り2013、2016、2019ディレクター。


横浜音祭り2019

会期:2019年9月15日(日)から11月15日(金)まで
会場:横浜市内全域
ジャンル:クラシック、ジャズ、ポップス、日本伝統音楽など、オールジャンル
プログラム数:約300
ディレクター:新井鷗子
主 催:横浜アーツフェスティバル実行委員会
https://yokooto.jp/