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文明開化の時代、西洋から文化や技術が伝来してきた横浜にはさまざまな「発祥の地」があります。
商業写真もそのひとつ。そんな写真と横浜の関係についてご紹介します。
日本の商業写真の歴史は横浜からはじまった!

下岡蓮杖顕彰碑
横浜港が開港したのは幕末の1859年。その翌年、アメリカ人O.E.フリーマンが横浜で日本最初の写真館を開いたと言われています。
また、商業写真の開祖の一人と言われ、多くの優秀な弟子を輩出した下岡蓮杖(しもおかれんぎょう)。彼が1861年に写真館「全楽堂」を開業したのが、今の横浜市中区野毛町でした。我が国における写真技術の先駆者として近代文化の発展に貢献したその功績に敬意を表し、写真師発祥125周年の2010年に馬車道通りの神奈川県立歴史博物館の前に「日本写真の開祖 写真師 下岡蓮杖顕彰碑」が建立されています。
世界的に評価の高い「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション(旧ネイラー・コレクション」
日本における写真発祥の地のひとつとして、横浜が写真文化の発展に大きく貢献したという歴史を踏まえ、横浜市ではアメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年にわたって世界各地から収集した、世界のカメラと写真の歴史が総合的に辿れるものとして高く評価されているコレクションを取得。本コレクションを所蔵する横浜市民ギャラリーあざみ野では年に1回、コレクション展などで公開しています。コレクションの一部はWEBサイトでも観ることができるので、興味のある方はチェックしてみてはいかが?
→ http://artazamino.jp/collection/gallery-on-the-web-2/
横浜市民ギャラリーあざみ野の担当者に聞いた ネイラー・コレクションは、写真史が始まった時代から1990年代に至るまで、文化的な背景も含め総合的に捉えた、世界でも珍しいコレクションです。収蔵品はカメラ、写真、資料、文献など約1万点にもおよび、世界で最初の写真集や写真史のごく初期のカメラなど貴重なものも含まれています。 |
●代表的な収蔵作品
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「開いた扉」(『自然の鉛筆』より) ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット著 ロングマン・ブラウン・グリーン&ロングマン出版 1844~46年 写真が生まれた1839年からわずか5年後に作られた、世界初の写真集。1枚の紙ネガから複数のプリントを生む出すことのできる、カロタイプという写真術を発明したイギリスのウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(1800-1877)が、この技術をプレゼンテーションするために制作した。生まれたばかりの写真というメディアの可能性を伝えた貴重な資料。 |
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トロピカル・ソホ・レフレックス (マーガレット・バーク=ホワイト使用) ソホ社製 1935年 20世紀を代表するグラフ雑誌『ライフ』創刊号の表紙を撮影した写真家、マーガレット・バーク=ホワイトが使用した乾板カメラ。チーク材を用いたイギリス製の大型一眼レフ。 |
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ボストン消防局長ウィリアム・バーニコートの肖像 ジョン・アダムス・ホイップル 1848年 ダゲレオタイプ |
国際的な写真のイベントも横浜で開催!
日本から世界に向け、カメラ映像機器に関する最新の製品・技術情報を発信し、世界のカメラ映像ビジネスを牽引する「CP+」(2014年は2月に終了)。そして、写真を通じた産業と文化の融合イベントとして、昨年は約43万人が来場した「PHOTO YOKOHAMA(フォト・ヨコハマ)2014」(3/31まで開催中)。写真をテーマにしたこの2つの国際イベントが、横浜で毎年開催されています。横浜は歴史的な面だけでなく、現在に至るまで写真映像文化の発展に関わっているんですね!
「PHOTO YOKOHAMA(フォト・ヨコハマ)2014」のパートナーイベントとして開催中の写真展は次ページでもご紹介しています。
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