大画面「ヨコアリビジョン」がお出迎え
アリーナ正面には、366インチのLEDビジョン(通称「ヨコアリビジョン」)を導入。イベントタイトルやアーティストのミュージックビデオなど、さまざまな映像を放映し、入場前のオーディエンスを盛り上げる。
ウェルカムメッセージ&館内用インフォメーション映像は、アリーナからほど近い横浜デジタルアーツ専門学校の総合デザイン科3年生と、CG科2年生が制作。横浜アリーナのオリジナルキャラクター「ヨコアリくん」が、画面から出迎える。
LED照明で環境に配慮
メインアリーナ内の水銀灯とハロゲン灯は、計920灯すべてをLED照明に更新。ロビーや控室など、入場客や関係者が出入りするエリアもすべてLED化し、国内のアリーナクラスのイベントホールでもいち早く、照明設備の全数LED化を実現した。
また、メインアリーナ内の照明のLED化により、天井面全体で10トンを超える軽量化を実現したため、天井吊荷重許容量が増加したという。
内装・サインも一新
各階のロビーには、横浜アリーナのコーポレートカラーであるアリーナブルーが多用されている。テーマは「落ち着きを保ちながらも高揚感を感じさせるデザイン」。ところどころにヨコアリくんが散りばめられ、ロッカーはヨコアリくんとイコライザーをモチーフにしたデザインとなっている。
モダンなフォントで統一されたサインは、混雑していても見えるよう、デザインだけでなく、大きさや位置も工夫した。横浜アリーナのような客席可動式の会場では、イベントによって席のパターンが変わるため、より効率よく入場客を案内できるよう、警備会社などからもヒアリングを行ったという。ユニバーサルデザインを活用し、各種トイレや自販機、公衆電話などを表すピクトグラムが表示されている。
シナトラやプリンスも公演したアリーナの歴史
1989年に開業した横浜アリーナでは、国内外のさまざまなビッグスターが公演を行ってきた。控室周りの通路に設けられた「ヒストリーロード」では、過去の公演の年表や写真を掲示。フランク・シナトラ最後の来日公演、新日本プロレスのアントニオ猪木、1996年のプリンスの来日公演など、往年のスターの貴重な様子も見られる。
特別公開のスイートに潜入
全2室のスイートと全8室のボックス席は、一般にチケットが売り出されることはほとんどなく、関係者席として使用されるため、入ることはめったにできない。大きなソファとテレビのある前室を抜けるとあるスイートの観覧席には、パリのオペラ座に導入実績のあるフランスのメーカー「キネット・ギャレー・ルネッサンス社」製の高級グレード仕様の座席を採用している。
スイート・ボックス席がある3階の廊下には、リンゴ・スターの公演や、伊達公子選手も出場した1993年の東レ パン・パシフィック・テニスのポスターがある。
このほかロビーの売店にはデジタルサイネージによるメニュー表示や電子マネー決済を導入し、混雑時のストレスを軽減。トイレも全面リニューアルし、女子トイレにはパウダーコーナーも設置された。
ウェブサイトでは、周辺のレストランやホテルなど、開演前・終演後のおすすめ情報の発信にも力を入れている横浜アリーナ。新しくなった施設と新横浜グルメを楽しみに、ライブイベントに足を運んでみては?
【スポット概要】
会場:横浜アリーナ
住所:横浜市港北区新横浜3-10
アクセス:新横浜駅(JR横浜線・横浜市営地下鉄ブルーライン)徒歩9分
詳細はウェブサイトから
https://www.yokohama-arena.co.jp