ちょこっと仕事場おみせします
Vol.01「みかんぐみ」

Posted : 2014.01.17
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横浜で活動する建築家やデザイナー、アーティストたちの仕事場をシリーズでご紹介。日々、クリエイティブな活動が展開される現場を見れば、不思議とそこで働く方の人柄も見えてくる。デスクの上におもむろに置いてあるマグカップからこだわりのインテリアまで、ちょこっと仕事場のぞかせてください!

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建築設計事務所 「みかんぐみ」

みかんぐみは(写真左から)竹内昌義さん、加茂紀和子さん、マニュエル・タルディッツさん、曽我部昌史さんの4人のメンバーによる建築設計事務所。戸建住宅から、公共施設、万博パビリオンなどの建築設計を中心に、家具、プロダクトやアートプロジェクトまで幅広くデザインを手がけている。最近では、旧万世橋駅遺構を再生した新商業施設「マーチエキュート(mAAch ecute)神田万世橋」の設計を行った。旧万世橋駅のホームや階段などの遺構を70年ぶりに再生させ、その歴史を活かした空間デザインが注目を浴びている。
横浜のみならず全国で活躍を続ける「みかんぐみ」。今回は、そんな4人のメンバーそれぞれの個性が光る仕事道具や好きな言葉とあわせて、仕事場の特色を語ってもらった。
それでは、みかんぐみの皆さんよろしくお願いいたします。

 

 「話し合うこと」が大事

「メンバーの得意分野みたいなのはあるけれど役割分担はしません。建築は一つのものを作るけれど、そこに透過される価値観や評価みたいなものは一つではないと思います。家を一軒建てるのに、デザインの事考えなきゃいけないし、住みやすさの事も考えなきゃいけないし…色々とありますよね。4人が割と近い方向性を持っていながら、それぞれが重心を持って考える分野が違うので、デザインの厚みは増すのだと思います」

 

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「私たちは大きめの机に4人で座っています。それぞれ自分の机があるわけではなくて、もう10年以上、このスタイル」

「原則的に週に一回『みかんミーティング』(通称:MM)を開いて、必ず2時間、全員が集まる時間を作っています」 

 

  

 

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ここは外部の人との打ち合わせコーナー。ホワイトボードの仕切りを移動させると、大きなスペースが出現!

 
「仕事場では“考える”ことよりも“話し合う”ことを大切にしています。場所さえあればどこでも良いわけではなくて、人と向き合う距離や、座っている椅子一つ変えることで、話し合いの意味合いは違ってくる」

「このスペースも一時期はかなりの頻度でパーティーを催していました。最近は忙しくなってしまい、関内外OPEN!の時しか開けないですね。これからも、外から来た人との交流の場としても活用したいと思っています」

 

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みかんぐみのロゴが取っ手のエントランス

        
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キッチンはスチール製のケーブルラックを活用

 

 

 「みかんぐみ」、お気に入りの仕事道具

-そのワケとは? 

  

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【三角スケール】

15cmのちっちゃいやつです。無垢なプラスチックのこの形(どうして三角なんだろう??)とすべてが集約されているところ。

       (加茂紀和子)

 

 

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【トンボ鉛筆】

濃さは“B”です。あらゆる場面で使います。寝かせて芯の腹を使うことも多いので。

(曽我部昌史)

 

 

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【かばんと財布】

経年によって風合いが変わっていくところ。

(竹内昌義)

 

 

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【ボクシンググローブ】

 建築は戦いです。

(マニュエル・タルディッツ)

 

 

 

 

「みかんぐみ」の好きな言葉

 

 

加茂紀和子

 

曽我部昌史

 

竹内昌義

 

マニュエル・タルディッツ

 

プロフィール

株式会社 みかんぐみ
1995年NHK長野放送会館の設計を機に共同設立。戸建住宅から、保育園、学校、商業施設、万博パビリオンなどの建築設計を中心に、家具、プロダクトやアートプロジェクトまで幅広くデザインを手がけている。主な作品は、八代の保育園、北京建外SOHO低層商業棟、2005年愛・地球博トヨタグループ館、伊那東小学校、横浜開国・開港博Y150はじまりの森、マルヤガーデンズ、あかね台中学校、mAAch ecute 神田万世橋など

ホームページ  : http://mikan.co.jp/
住所 : 横浜市中区太田町6-75関内北原不動産ビル4F