わたしたちの横浜、わたしたちの誇り。 - WE BRAND YOKOHAMA開催レポート

Posted : 2019.05.21
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アーツコミッション・ヨコハマ(以下ACY)は、2019年2月より3週連続のワークショップ型ミーティング「WE BRAND YOKOHAMA」をTHE BAYSにて開催しました。

会場は、横浜DeNAベイスターズが運営する歴史的建造物を活用したクリエイティブ拠点「THE BAYS」にて開催。

 

ACYは、「芸術と社会をつなぐ」を合言葉に、横浜市文化観光局が掲げる文化芸術創造都市・横浜施策に基づき、相談窓口、助成等のプログラムをもって、クリエイターが活動しやすい環境づくりに取り組んでいます。これにより、横浜都心臨海部に100組以上のクリエイターを迎え協働すると共に、横浜ならではの魅力を生み出す創造的なまちづくりを行っています。

ACYが次なるステージとして目指すのは、創造の担い手のクリエイティビティを横浜に内在する資源や活動と結び合わせた相乗効果の創出です。そのため、2016年度よりこれらを生み出すネットワーク/都市基盤(プラットフォーム)の形成を目指す「文化芸術創造都市・横浜プラットフォーム」の活動をはじめています。


「文化芸術創造都市・横浜プラットフォーム」これまでの取り組み

・この日から始まる、未来がある。- 2059 FUTURE CAMP IN YOKOHAMA

・レポート「創造的思考で解く横浜の未来」~文化芸術創造都市・横浜プラットフォーム中間報告会


わたしたちの横浜、わたしたちの誇り

このワークショップ型ミーティング「WE BRAND YOKOHAMA」では、横浜を拠点に国内外で活躍されるデザインストラテジスト・太刀川英輔さん(NOSIGNER)の発案のもと、新たな横浜像をつくるプロジェクトを生むことを目指し、クリエイター・アーティスト・企業・商店街など横浜で活動する述べ100名を超える方々にご参加いただきました。

第一回となった2月26日。会場には、約40名の参加者の方々が集い、冒頭では発起人である太刀川さんより「この街の誇りも、先人たちにつくっていただいたもの。だから、未来の横浜の誇りは、わたしたちでつくっていきたい。そして、『横浜をわたしたちがつくる』そんな志で行動している人たちは、すでに多くいらっしゃる。WE BRAND YOKOHAMAは、そうした方々が集まり、話を交わし出会う場でありたい。そして、出会いの中で、この方、このテーマとプロジェクトを行えば、なにか面白くできるんじゃないか、と思える場でありたい。」と、プログラムの趣意について話されました。

 

チェックイン

垣根を超えた出会いやネットワークが生むべく最初に行われたのがチェックイン。立場や所属を問わず、自己紹介を交わす時間を丁寧に重ねていきます。

THE BAYS館長林さんのインスピレーション・トークでは、野球を通じた街での様々な取り組みを事例を紹介。参加者の「横浜感」を刺激しました。

 

インスピレーショントーク

プログラム前半では、クリエイターやまち・企業における横浜ならではの協働について、各回ゲストにお越し頂いたインスピレーショントークを実施。第一回には、「I☆(LOVE)YOKOHAMA」でおなじみ横浜DeNAベイスターズから、様々なプロジェクトとその過程についてTHE BAYS館長でもある林さんにお話しいただきました。

第二回ゲスト(3月5日) 相鉄ビルマネジメント株式会社元町SS会
第三回ゲスト(3月12日) JR東日本大川印刷株式会社

ワークショップ「FUTURE SELF」

プログラム後半のワークショップ「FUTURE SELF」では、太刀川さんのファシリテーションに加えて、建築家・西田司さん(オンデザインパートナーズ)、ランドスケープデザイナー・熊谷玄さん(stgk)も合流し、ワークシートを用いながら参加者同士がグループに分かれ、「私」と「横浜」、そして「未来」について語り、聞き合うことを重ねました。これまでの横浜での活動やこれから取り組みたいことなどが各グループで熱心に交わされた後、お互いが知り合った状態から「2025年、このグループが何かを成し遂げた。」をテーマに、グループ毎による企画の種を様々に立ち上げていきました。

発起人であるNOSIGNER太刀川さんのファシリテーションにより、初めて出会った同士での対話が濃密に交わされました。

 

この日の発表では、鉄道・飲食・文化芸術を専門に活動される方々から発案された「世界初のサスティナブル・アート&フードフェスティバルの開催」といった企画の種をはじめ、不動産・鉄道・出版それぞれに活動される方々から発案された「街全体をホテルに見立て、ビジネス出張を家族旅行化させる仕組みづくり」、行政・自動車・教育の方々からは、公共区間を開放して横浜の街を楽しむ「劇場型バスの開発」など、合わせて13点が生まれました。WE BRAND YOKOHAMA全3回を通じては、34回のプレゼンテーションが行われ、横浜の未来に向けたアイデアが語られました。

実施後のアンケートでは、「横浜を魅力的なまちにしたい!という思いをもつ人がこんなに大勢いらっしゃることに感銘しました。」、「さまざまな業種の方と話すことで、新たな発見や、価値創造ができてとても濃かった。」、「身近な企業の具体的な取り組みお話しを伺えて、とてもイメージが湧きました。」といったコメントをはじめ、ご好評をいただきました。

本企画は、今後も横浜の未来をつくりたい方々の出会いの場として開催検討中です。どうぞ、ご期待下さい!

写真:森本聡(カラーコーディネーション)


「WE BRAND YOKOHAMA」

日時:2019年2月26日(火)、3月5日(火)、3月12日(火)各19:00~21:30
会場:THE BAYS

主催:横浜市文化観光局、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
共催:横浜DeNAベイスターズ
ファシリテーター:NOSIGNER オンデザインパートナーズ stgk

助成:平成30年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業