RE/PLAY(DANCE Edit.)

Posted : 2014.01.24
  • facebook
  • twitter
  • mail
振付家・きたまりによる企画、俳優をダンサーに置き換え、演劇作品のダンスバージョンを創作した『RE/PLAY』の第二弾。ベースとなるのは演出家・多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した演劇作品『再/生』だ。ユニークな発想が話題を呼んだ作品が、ついに横浜で上演! 

RE_PLAY_main_s

「演劇」と「ダンス」、「人間」と「人間以外のもの」の狭間を描く――。

演劇とダンスの違い。そこにはさまざまな解釈があろうが、『RE/PLAY(DANCE Edit.)』を演出する多田淳之介の考えは明快だ。

『「演劇」と「ダンス」を分けるものは「ドラマ」、もしくは「人間」と言い換えても良いのかもしれません。「演劇」は人間を描き、「ダンス」は人間以外のものも描く。』

―『RE/PLAY(DANCE Edit.)』について 多田淳之介(公演プレスリリースより)―

『RE/PLAY』は、演劇作品『再/生』(東京デスロック、2011年)をもとに、俳優をダンサーに置き換え、演劇の手法で作られたダンスバージョンだ。「We dance 京都2012」で、振付家のきたまりが企画したプログラムのひとつとして上演された。初の関東公演となる今回は、企画者のきたまり自らも出演。振付家として評価が高い岩渕貞太、遠田誠、北尾亘、そしてオーディションを経て選出された4人のダンサーが、振付・出演に名を連ねる。

RE_PLAY_1_s

『RE/PLAY』の演出では、「繰り返すこと/繰り返せないこと」を扱っているという。2012年の京都公演では、繰り返し流れるサザン、Perfumeなどのポップソングをダンサーが踊り倒し、フルコーラスが終わるとくたばり果てる――。その反復の中から、強靭なダンサーの身体、存在そのものを浮き彫りにした。

国内外の舞台芸術関係者が集う「国際舞台芸術ミーティング in 横浜2014」に合わせて開催される本作について、企画者のきたまりは「ダンスの身体の可能性、そして、いま、舞台芸術を通して何を社会に伝えていくのかを創り手と観客双方に問いかける作品」であると語る。「演劇」と「ダンス」、そして「人間」と「人間以外のもの」の狭間がどう描かれるのか?  
会場となる急な坂スタジオのホールで体験してみよう。

【アーティストプロフィール】

kitamari_s

Photo: Yujiro Sagami

きたまり
ダンサー・振付家・演出家/KIKIKIKIKIKI主宰

1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始める。2002年からソロ活動を開始。2003年「KIKIKIKIKIKI」設立。2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。「トヨタコレオグラフィーアワード2008」にて『サカリバ007』で”オーディエンス賞”受賞。「横浜ダンスコレクショR2010 ソロ×デュオ〈Compétition〉+」にて『女生徒』で”未来にはばたく横浜賞”受賞。2010年~2013年伊丹アイホールの「Take a chance project」や「KYOTO EXPERIMENT2011」で新作共同制作を行う。「We dance 京都2012」ディレクター他、ダンスシーンの活性化と舞台芸術の可能性の広がりを目指し、2013年「Dance Fanfare KYOTO」を立ち上げる。
http://www.kikikikikiki.com/

tada_s多田淳之介
演出家・俳優/東京デスロック主宰 

1976年生まれ。2010年4月より、富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督に就任。俳優の身体、観客、劇場空間を含めた、現前=現象にフォーカスした演出が特徴。古典から現代劇、パフォーマンス作品まで幅広く手がける。「演劇LOVE」を公言し、地域、教育機関でのアウトリーチ活動も積極的に行い、韓国、フランスでの公演、共同制作など国内外を問わず活動を展開。近年は各地域の活動に参加する「地域密着、拠点日本」をテーマに活動中。
http://deathlock.specters.net


【基本情報】
『RE/PLAY(DANCE Edit.)』(新演出)
日時:2014年2月14日(金)15時~、15日(土)15時~、16日(日)17時~
(受付:開演の30分前/開場:開演の20分前/上演時間:70分)
http://www.wedance.jp/replay

演出:多田淳之介(東京デスロック)
振付・出演:岩渕貞太、遠田 誠、北尾 亘、きたまり、伊東歌織、岡田智代、花田雅美、林 七重

舞台監督:三津 久 
照明:岩城 保 
音響:泉田雄太 
フライヤー&ウェブデザイン:加藤和也 
制作:岡崎松恵

会場:急な坂スタジオ ホール http://kyunasaka.jp
最寄駅:京浜急行線「日ノ出町駅」、JR・市営地下鉄線「桜木町駅」

チケット:前売 一般2,500円/学生2,000円|当日 一般3,000円/学生2,500円
TPAM参加登録者特典:前売2,000円 当日2,500円
※TPAM参加登録者特典についてはこちらをご参照下さい。
http://www.tpam.or.jp/2014/participation

チケット予約フォーム:
https://docs.google.com/forms/d/1vTC3PySRvXJ4kiY3uZWP9L5l3YEVWj65C682R7p9uQs/viewform

※関連企画
2月14日(金)、15日(土)/急な坂ラウンジOPEN
2月16日公演終了後/アフタートーク 出演:多田淳之介・きたまり(英語通訳あり)

主催:きたまり、NPO法人Offsite Dance Project
共催:急な坂スタジオ
助成:アーツコミッション・ヨコハマ 先駆的芸術活動支援助成、神奈川県
制作協力:STスポット、東京デスロック