WE BRAND YOKOHAMA Vol.8デジタルで発想する横浜の未来シナリオ ――開催レポート

Posted : 2022.04.15
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WE BRAND YOKOHAMAは、横浜の様々なステークホルダーが集い、未来を共創するプラットフォームです。創造力を刺激するテーマによって、出会いとアイディアを育み、次なるアクションの喚起を目指すべく2019年の発足以来、横浜で活躍するクリエイターによるワークショップを開催しています。

今回は、2021年12月にみなとみらいにて行われた「WE BRAND YOKOHAMA Vol.8デジタルで発想する横浜の未来シナリオ」のレポートをお届けします。

共創スペースINNOVATION SQUARE


会場は、みなとみらい駅からもほどなく近い、京セラみなとみらいリサーチセンター6階「共創スペース INNOVATION SQUARE」内の「COMPASS」。羅針盤をイメージして名付けられたこの空間は、共創スペースの中でも一番広い円形のスペースで、誰もがフラットに会話や交流ができる開放的な会場でした。

 


WE BRAND YOKOHAMA」これまでの取り組み

■横浜発、生物の進化のプロセスに見る動物園での創造的学校ーー「WE BRAND YOKOHAMA 進化の学校」レポート
わたしたちの横浜、わたしたちの誇り。 - WE BRAND YOKOHAMA開催レポート


 

第8回目となるWE BRAND YOKOHAMA(以下、WBY)で題材となった「PLATEAU」は、国土交通省が進める3D都市モデルの整備・活用・オープンソース化のリーディングプロジェクト。PLATEAUでは、現在横浜市を含む国内50都市が3D都市モデル化され、地方行政や民間企業と協働して3D都市モデルを活用した新規ビジネスや、地域・社会の課題解決といった様々な実証実験が行われています。

今回はゲストに、project PLATEAU チームの内山裕也さん(国土交通省)と小林巌生さん(Code for YOKOHAMA)を迎え、WE BRAND YOKOHAMA発起人でファシリテーターの太刀川英輔さん(NOSIGNER)、西田司さん(オンデザインパートナーズ)、熊谷玄さん(stgk)が、33名の参加者と共に今回のテーマ「デジタルで発想する横浜の未来のシナリオ」について、様々なアイデアに触れながら交流を交わしました。今回も市内企業、クリエイター、行政の方など幅広い方の参加があり、様々なバックグラウンドからくる興味深いアイデアソンが行われました。

「横浜には100年以上前からの歴史的なものが、街に残っている。それらは全て自分達ではない誰かが過去に作りあげた。これから自分たちが作ったものも、100年後には“作ってもらえてよかった”と思われるかもしれない。そういったことを、みんなで一緒に考える日にしたい。それがWBYでやりたいことです。」という太刀川さんの趣旨説明で会が始まりました。

ファシリテーターの太刀川英輔さん

 
チェックイン

次にアイスブレイクとしての「チェックイン」です。ここでは、参加者は知らない人同士で3人一組を作り、お互いに自己紹介や今回の参加目的などを交換します。お互い初めての挨拶にもかかわらず、会場は和やかな空気に包まれました。

 
インスピレーショントーク


プログラム前半は、ゲストのお二人によるインスピレーショントークです。初めに、Project PLATEAU チームの国土交通省都市局都市政策課課長補佐内山裕弥さんよりPLATEAUの概要と実際のユースケース等についてお話があり、続いてCode for YOKOHAMAに参加している小林巌生さんよりシビックテック(テクノロジーを活用した、市民による地域課題への取組みや考え方)の概要とテックコミュニティーにおけるPLATEAUの活用法についての可能性についてお話していただきました。

Project PLATEAU チームの内山裕弥さん

Code for YOKOHAMA代表・小林巌生さん

 

ワークショップ「FUTURE SELF」


プログラム後半は、ワークショップ。参加者が主体となるワークショップでは、グループ毎に分かれ、自身のこれまでの活動や今後取り組みたいことを伝え合い、互いの理解を深めていきました。その後、それぞれが持っている「情報」と3D都市モデルとを重ねることで、横浜にどのような企画が生まれるのかというアイデアソンを行いました。

横浜の幅が広い道を活かしていくPLATEAU上の“デジタルF1グランプリ”。“雰囲気”を可視化する事で一人一人に合った場所をマッチングするアイディア、人流を把握することで道を時間単位でコミュニティスペースとして提供するアイディア。他にも街の中にアート作品の設置をする際に生かしたりできるのではないか等、多様なジャンルで活動するメンバーが意見を出し合う事により、テーマに対して横断的なアイディアが語られました。

最後に、太刀川さんから「横浜の未来を一緒に考えてみたときに、一人だと実現できないものも、隣にいる人が実現できるリソースを持っているかもしれない。皆さんと一緒に横浜を面白くしていきたい。」と、今後のWBYに対する期待のコメントで幕を閉じました。

写真:森本聡(カラーコーディネーション)

 


WE BRAND YOKOHAMA vol.8 「デジタルで発想する横浜の未来シナリオ」

日時:2021年12月13日(月)
会場:京セラみなとみらいリサーチセンター INNOVATION SQUARE
主催:アーツコミッション・ヨコハマ公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、横浜市文化観光局
協力:京セラ株式会社 みなとみらいリサーチセンター
ファシリテーター:NOSINGER オンデザインパートナーズ stgk

【登壇者プロフィール】


内山 裕弥
国土交通省 都市局 都市政策課 課長補佐
1989年東京都生まれ。東京都立大学、東京大学公共政策大学院で法哲学を学び、2013年に国土交通省へ入省。水管理・国土保全局、航空局、大臣秘書官補等を経て現職。
Project PLATEAU https://www.mlit.go.jp/plateau/


小林 巌生
Code for YOKOHAMA 代表、情報アーキテクト。
まちづくり×ICTをテーマに活動。オープンデータ関連技術研究開発およびその普及活動を通じて、政府や自治体、公共機関のオープンデータ施策の支援を行う。テクノロジーの活用で地域の課題解決を目指す活動 Code for YOKOKOHAMA を立ち上げ代表を務める。他、インフォ・ラウンジ株式会社副社長、特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ副理事長、一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地域創生推進機構委員 https://code4.yokohama/

 
太刀川 英輔
NOSIGNER代表。デザインストラテジスト。慶應義塾大学特別招聘准教授。
デザインで美しい未来をつくること(デザインの社会実装)、発想の仕組みを解明し変革者を増やすこと(デザインの知の構造化)。この2つの目標を実現するため、社会的視点でのデザイン活動を続け、次世代エネルギー・地域活性・世代継承・伝統産業・科学コミュニケーションなど、SDGsに代表される社会課題に関わる多くのデザインプロジェクトを企業や行政との共創によって実現。プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・建築・空間デザイン・発明の領域を越境するデザイナーとして、グッドデザイン賞金賞(日本)はじめ100以上の国際賞を受賞。デザインや発明の仕組みを生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、変革者を育成するデザイン教育者として社会を進化させる活動を続けている。https://nosigner.com/


熊谷 玄
ランドスケープデザイナー/株式会社スタジオゲンクマガイ代表
1973年横浜市生まれ。現代美術作家 崔在銀のアシスタント、earthscapeを経て2009年より現職。都市の大規模再開発から地方や郊外の再生計画まで人の暮らす風景をデザインしている。千葉大学、愛知県立芸術大学、東京電機大学非常勤講師。現在、一般社団法人ランドスケープアーキテクト連盟理事/同事業セミナー委員。https://stgk.jp

 
西田 司
建築家、1976年生まれ。オンデザイン代表。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオ ープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。「ヨコハマアパートメント」で、JIA新人賞/ヴェネチアビエンナーレ日本館招待作品・審査員特別表彰、「ISHINOMAKI 2.0」でグッドデザイ ン復興デザイン賞/地域再生大賞特別賞、「まちのような国際学生寮」「TOKYO MIDORI LABO.」で グッドデザイン・ベスト100など。著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」。http://www.ondesign.co.jp/