横浜で「BankART LifeⅥ」と「黄金町バザール2020」が開幕!

Posted : 2020.09.11
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9月11日(金)から「BankART LifeⅥ」と「黄金町バザール2020」がはじまります。現在開催中の現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2020」の会期も残り1カ月余り、今なら3つのアートプログラムを一緒に楽しめます。鑑賞には「横浜アート巡りチケット」がお得、横浜で芸術の秋を満喫しませんか?

街に建築的な表情を 「BankART LifeⅥ」川俣正展

「BankART Life」は、ヨコハマトリエンナーレの連動企画として3年に1度開催される大規模な展覧会。今年は新高島駅構内の「BankART Station」、新市庁舎に隣接する歴史的建造物「旧第一銀行」を活用した「BankART Temporary」、馬車道駅構内の3カ所で川俣正さんの作品を展開します。

BankART Temporary外部のプランドローイング

 

「ヴェネツィア・ビエンナーレ」(イタリア、1982年)「ドクメンタ」(ドイツ、1987・1992年)「シドニー・ビエンナーレ」(オーストラリア、1998年)「上海ビエンナーレ」(中国、2002年)など海外の名だたる国際展で活躍し、世界の都市に常に新しい視線を投げかけてきた川俣さん。2005年には第2回横浜トリエンナーレの総合ディレクターを務め、2012年〜2013年には旧「BankART Studio NYK」で展覧会を行いました。

《Expand BankART》2012、BankART Studio NYK/横浜

 

BankART Stationでは、200メートルに及ぶ壁面に、これまでの川俣さんのプロジェクトのドローイングやレリーフ、2012年以降制作した作品の写真群を展示。川俣さんが都市と関わり、アートや建築の世界を超えてインパクトを残してきた軌跡を辿ることができます。

BankART Stationでの展示

 

馬車道駅構内とBankART Temporaryの内外では、金属平板を用いた新作プロジェクトを実施。急ピッチで変化を続けるみなとみらい地区に「建築的な表情をもつアートインスタレーションを挿入」することを試みます。制作中の記録は、展覧会ブログ で追うことができます。

 

BankART LifeⅥ – 「都市への挿入」川俣 正

会期:2020年9月11日(金)〜 10月11日(日)
会場:BankART Station、BankART Temporary、馬車道駅構内
住所:横浜市中区本町6-50-1(BankART Temporary)
開館時間:11:00-19:00 
休館日:毎週木曜 ※10/8を除く
料金:¥1,000(一般)、¥600(大学生、専門学校生、横浜市民/在住)、
    無料(障がい者手帖お持ちの方/付添1名・高校生以下・65才以上)

 

BankART Temporary内部のプラン模型

 


地元で活動するアーティストの作品が勢ぞろい「黄金町バザール2020」

みなとみらいから線路を挟み、大岡川沿いを走る京急線の高架下で2008年から毎年開催されているアートフェスティバル「黄金町バザール」。今年は9月11日〜10月11日の第1部と11月6日〜29日の第2部に分かれ、第1部では黄金町で滞在制作するアーティスト42組、第2部では国内外のゲストアーティスト9組の展覧会を行います。

黄金町バザールでは、例年アジアを中心とした多くの海外アーティストを招聘し、まちで滞在制作する「AIR(Artist in Residence)」を実施しています。今年は新型コロナウイルスの影響で来日できなくなったアーティストも多く、作品の形態を変更するなど試行錯誤を重ねて準備してきました。

今年のテーマ「アーティストとコミュニティ」は、まちとの関係性を意識しながら作ってきた黄金町バザールの原点そのもの。アーティストが地域に関わるきっかけでもあったお神輿や盆踊り、毎月のマルシェといったイベントはできなくなってしまいましたが、作品に使用する写真を町内会を通して募ったり、地域商店の一部に作品を展示したりと、ここならではの関係性を作品を通して見ることができます。

「眠る間際に見るひかり」の写真を広く募集し制作された、三輪恭子の《おやすみスコープ》

葉栗翠、無題、「いつだって定まらない」より、2020年、オーブン陶土、アクリル絵具

 

まちに点在するアーティストのスタジオの入り口や窓辺に作品を展示する「ウィンドウ・ギャラリー・プロジェクト」や、アーティストによる作品・グッズを取り扱うポップアップショップも。散歩しながら屋外でも楽しめる展覧会となっています。

 

黄金町バザール2020―アーティストとコミュニティ

会期:第1部 2020年9月11日(金)〜10月11日(日)
   第2部 2020年11月6日(金)〜11月29日(日)
会場:京急線日ノ出町駅・⻩金町駅間の高架下スタジオ/周辺のスタジオ/地域商店/屋外空地ほか
住所:横浜市中区黄金町1-4先 高架下スタジオSite-B(黄金町エリアマネジメントセンター)
開館時間:11:00-19:00 
休場日:毎週木曜 ※10/8を除く
料金:<一般> 1,000円 (大学生・専門学校生含む)
<高校生以下> 無料
※パスポート1部で第1部、第2部とも鑑賞可能 ※高校生以下無料 ※障害者手帳をお持ちの方と同伴者1名は無料

*新型コロナウイルス感染症予防に関する注意事項
事前予約不要。鑑賞前に黄金スタジオまたは日ノ出スタジオいずれかのインフォメーションで要受付。検温等あり。


鑑賞には「横浜アート巡りチケット」がお得。

現在、「ヨコハマトリエンナーレ2020」が開催中です。本記事で紹介しました「BankART LifeⅥ」、「黄金町バザール2020」とあわせて、3つの展覧会を巡るなら、横浜アート巡りチケットがお得です。ヨコハマトリエンナーレ2020会場の横浜美術館からのスタートする次のルートがおすすめです。

横浜美術館
↓(徒歩8分)
プロット48
↓(徒歩7分)
BankART Station[新高島駅B1F]
↓(みなとみらい線乗車時間4分)
馬車道駅
↓(直通)
BankART Temporary
↓(ぴおシティ、野毛を通って徒歩15分)
黄金町バザール2020

3つのプログラムがセットになった「横浜アート巡りチケット」の購入は下記リンクから。

横浜アート巡りチケット
一般¥2,800、 大学生・専門学校生¥2,000
※高校生以下BankART・黄金町は無料(ヨコトリ2020は高校生以下¥800 /中学生以下無料)