象の鼻テラスで繰り広げる”廃墟”の物語 食×植物×音×ダンスの競演

Posted : 2017.01.24
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これまで食、植物、ダンスなど、ジャンルを超えたアーティストたちを巻き込み、一夜かぎりの饗宴を生み出してきたギャラリー「tenjishitsu:Tür aus Holz」の内藤正雄さん。今回は、音楽家の熊地勇太さんとコンセプトを練り、象の鼻テラスを港に現れた「廃墟」、アーティストをその”住人"と見立て、その独自の世界観の中で共演する作品を発表する

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 内藤さんは2012年に馬車道で古道具や雑貨を扱うショップ兼ギャラリースペース「Tür aus Holz(トゥアー アウス ホルツ)」をスタート。現在は中目黒で再オープンし、空間ディレクション、ケータリング、スタイリング等も手がけるほか、フードアーティストとしても活動している。

 内藤さんと一緒に「廃墟」を作り上げるのは、関内に生花店「balance flower shop」を構え、生花を使用した広告ビジュアルや空間演出も手がけるフローリストの西澤力さん。Tür aus Holzのアンティークや古道具と、フローリスト・レビュー2012ほか数々の受賞歴を持つ西澤さんの植物が、夜の象の鼻テラスを彩る。

 マルシェでは、関内にフランス菓子の工房を持つ「旅するコンフィチュール」、山手のフレンチ惣菜店「Le Traiteur Oguro(ル・トレトゥール オグロ)」、銀座のビストロ「Ivoire」、石川町裏にあるビオワインの立ち飲み屋・鯖寅果実酒商店らがキャッシュオンでフードやドリンクを販売するほか、内藤さんによる料理パフォーマンスも。常にアートと「食」との融合を大事にする内藤さんは、「”食べること”は、人間の生活に欠かせないもので、それを大切にしたい思いがあります。その中で今回はダンス、音、植物、マルシェと言ったモノと融合しながら横浜だけでなく、日本を活性化・表現をする気持ちです」と語る。

 「食と住、衣、物、家族、歴史、共有、調和する、その全てをふまえて、”生きること自体がアートである”をテーマに、生活の楽しさ、何が人にとって大切なのかを気づく機会にできればと思っています。」(内藤さん)

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 そんなテーマの中でパフォーマンスを披露するのは、熊地さんと数多くのバンドで活躍するドラマー・菅田典幸さんの二人と「little moa」で活動する斉藤康祐さんをギター・キーボードに迎えた「The barbers」、そしてダンサーの苫野美亜さん、東海林靖志さん。衣装は「Re: お古」をテーマにファッションやオブジェの制作を幅広く手がけるKAIEさんが担当する。

 昼間は港の休憩場としてにぎわう象の鼻テラスの雰囲気がガラリと変わる、一夜だけのセッション。アーティストたちの”生きる”エネルギーを、五感で味わってみてはいかがだろうか。

 

【イベント概要】

ヨコハマミーツアートプロジェクト 
Dance Performance LIVE #4
「Ruin Menu 廃墟の中の住人たち」

http://www.zounohana.com/schedule/detail.php?article_id=635

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日時:2017 年1月28 日(土) 18:30~22:00
※公演は19:30から50分間程度
会場:象の鼻テラス
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
アクセス:日本大通り駅(みなとみらい線)徒歩3分
入場料:前売り3,500 円 当日4,000 円
※1drink付き
※小学生以下無料
※マルシェはキャッシュオン
コンセプト・演出:内藤正雄、熊地勇太
美術:内藤正雄、西澤力(生花・植物)
衣裳:KAIE
音楽・演奏
The barbers(熊地勇太 × 菅田典幸 × 斉藤康祐)
料理パフォーマンス:内藤正雄
ダンス:苫野美亜、東海林靖志
マルシェ:旅するコンフィチュール、Le Traiteur Oguro、Ivoire、鯖寅果実酒商店、 balance flower shop、Ruin Menu artists shop
共催: 象の鼻テラス、favoris、Dance Performance LIVE 制作委員会
協力:アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成:全国税理士共栄会文化財団、神奈川県文化芸術団体助成事業