写真のチカラを楽しむ「PHOTO YOKOHAMA 2016」

Posted : 2016.02.12
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写真を通じた産業と文化の融合イベントとして、昨年は約46万人が来場した「PHOTO YOKOHAMA(フォト・ヨコハマ)2016」が今年も横浜市内各所で開催中(3/31まで)。「撮る・みる・楽しむ。写真の祭典」がキャッチフレーズだ。写真映像文化に親しむことのできる数十ものパートナーイベントの中からいくつか紹介しよう。

横浜ならではの写真の祭典

横浜は商業写真発祥の地としての歴史を持つ。日本最初の写真館は、横浜港が開港した翌年の1860年にアメリカ人O.E.フリーマンが横浜で始めたと言われる。1861年には“写真の祖”下岡蓮杖(しもおか・れんじょう)が写真館「全楽堂」を今の横浜市中区野毛町に開業した。横浜は歴史的な面だけでなく、撮影スポットとしても大いに魅力に富む。こうした背景をふまえ「PHOTO YOKOHAMA(フォト・ヨコハマ)2016」は今年で6回目を迎える、まさに横浜ならではの催しとなっている。

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2/25(木)から28(日)の4日間にはパートナーイベントのスタンプを集めてプレゼントをゲットできる「スタンプラリー」も実施される(参加方法はコチラ)。
 編集部がピックアップしたおすすめのパートナーイベントを紹介しよう。

■CP+2016
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【CP+2015】会場風景『御苗場vol.16横浜』より

 

【CP+(シーピープラス)】は日本から世界に向け、カメラ映像機器に関する最新の製品や技術を紹介し、写真映像文化の楽しみや広がりを伝える、国際的なカメラと写真映像のワールドプレミアショー。今回は従来の会場“パシフィコ横浜”に新会場“大さん橋ホール”を加え、拡大しての開催。日本が世界に誇るカメラ・写真映像産業と写真映像文化を同時に体感できる。

新たに創設した日仏連動のフォトアワード【ZOOMS JAPAN(ズームズ・ジャパン)】受賞者作品の展示も見逃せない。【ZOOMS JAPAN】は、フランスの権威ある写真コンテスト“LES ZOOMS(レ・ズーム)”のコンセプトに共感し、カメラ・写真専門誌の編集長を審査員に迎えた写真賞。日本の写真家の世界進出を応援するものだ。

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The Editors’ Photo Award ZOOMS JAPAN 2016 エディター賞 受賞
山本雅紀「I’m home」より

 

会期:2/25(木)~2/28(日)10:00~18:00(最終日のみ17:00) 
会場:パシフィコ横浜・大さん橋ホール
入場料:1,500円(ウェブ事前登録で無料)
主催:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)
お問い合わせ:http://www.cpplus.jp/   TEL 03-6741-4015

 

■横浜美術館コレクション展「無名都市 ~現代の写真に見る匿名の風景」
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清野賀子《千葉》(「The Sign of Life」より)2000年、清野良民氏・訓子氏寄贈

現代日本を代表する写真家たち、中平卓馬(なかひら・たくま)、清野賀子(せいの・よしこ)、米田知子(よねだ・ともこ)の作品と、金氏徹平(かねうじ・ てっぺい)の立体と映像作品を通して、特定の場所や固有のイメージを想起させない、現代の都市風景における匿名性に焦点をあてる。
併せて、世界を代表するファッション・ブランドであるコムデギャルソンが、中平卓馬や清野賀子の作品を店舗などで紹介してきたことにちなみ、川久保玲がデザインした家具を同じ空間内で紹介。

 

会期:開催中~ 4/3(日)  10:00~18:00/木曜休館
会場:横浜美術館 写真展示室
入場料:一般500円、大学・高校生300円、中学生100円、小学生以下無料
主催:横浜美術館
お問い合わせ:http://yokohama.art.museum/   TEL 045-221-0300

 

■New Artist Picks「荒木悠展 複製神殿」
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荒木悠《複製神殿コンセプトスケッチ》2015年、デジタル・コラージュ © Yu Araki

 

将来活躍が期待される若手作家を紹介する横浜美術館の若手作家支援事業「New Artist Picks(NAP)」。今回紹介するのは、映像作家・荒木悠(あらき・ゆう/1985年生)。 2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程を修了後、アジアや欧米各地に滞在し、そこで出会った地域の歴史や食文化を切り口とした、史実と個人史の折り重なる映像作品を発表してきた。本展では、「authenticity(真正であること)」をテーマに、アメリカ南部の地方都市ナッシュビルとギリシャの首都アテネにある「パルテノン神殿」を題材にした新作の映像インスタレーションを発表する。

会期:2/26(金)~4/3(日) 11:00~18:00/木曜休館
会場:アートギャラリー1、Café小倉山
入場料:無料
主催:横浜美術館
お問い合わせ:http://yokohama.art.museum/    TEL 045-221-0300

 

■あざみ野フォト・アニュアル 
 平成27年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展  
 『自然の鉛筆』を読む
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ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット 《はしご(『自然の鉛筆』より)》

横浜市民ギャラリーあざみ野が収蔵する世界で最初の写真集『自然の鉛筆』をテーマに、収蔵品の中からカメラと写真、関連資料約100点を紹介。1844~46年に発表された『自然の鉛筆』は、世界初のネガポジ印画法「カロタイプ」の発明者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが、当時のニューメディア「写真」の可能性と、自分の発明した技法の有効性を示すために発行した書籍だ。本展では『自然の鉛筆』をひもときながら、タルボットの考えた写真のメディアとしての在り方が、その後どのように展開していったかを探る。
会期:開催中~2/21(日)10:00~18:00
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野
入場料:無料
主催:横浜市民ギャラリーあざみ野
お問い合わせ:http://artazamino.jp/    TEL 045-910-5656

 
■あざみ野フォト・アニュアル  
  考えたときには、もう目の前にはない 
  石川竜一 展
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石川竜一 《2011 那覇 okinawan portraits 2010〜2012より》

写真家、石川竜一の個展。1984年、那覇(沖縄)生まれの石川は、2014年最初の写真集を2冊同時に出版し、第40回木村伊兵衛写真賞、2015年日本写真協会賞新人賞を続けて受賞するという衝撃的なデビューを飾った。人物や風景などそれぞれの対象と正面から対峙し、今そこに在ることの強烈なイメージが見るものに迫る。視ることの意味を改めて問いかけ、現代の写真の表現に新たな方向性を示す作品だ。本展では最初期のフォトグラムから最新の作品を通して、その活動の全貌を展覧する。

会期:開催中~2/21(日)10:00~18:00
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野
入場料:無料
主催:横浜市民ギャラリーあざみ野
お問い合わせ:http://artazamino.jp/   
      TEL 045-910-5656

■アレック・ソス 特別展示
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© Alec Soth / Magnum Photos

アレック・ソスは1969年、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス出身の写真家。アメリカ、ヨーロッパで高い評価を得て、2008年に写真家集団「マグナム」の正規のメンバーとして承認され、2004年にはホイットニー、サンパウロの両バイエニアルに選出された。ソスの作品の魅力は静謐な中に真摯で揺るぐことのない姿勢が感じられるところという。象の鼻テラスのイメージに合わせて本人がセレクトした、窓際のポートレイト作品(未発表作品含む)のインスタレーションを展開。
会期:2/25日~28(日)
会場:象の鼻テラス    入場料:無料
主催:マグナム・フォト東京支社
お問い合わせ:http://www.magnumphotos.co.jp/

 

■アカデミー賞ショートフィルムプログラム

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世界から選りすぐったショートフィルムを毎日上映している 「ブリリア ショートショート シアター」。毎年不動の人気を誇る、米国アカデミー賞短編部門の受賞作品、およびノミネート作品を集めた「アカデミー賞ショートフィルムプログラム」を上映。秀逸なストーリーはもちろんのこと、世界のトップクラスを争う、高度な映像技術と編集テクニックも注目ポイントの一つ!映像クリエイター必見のプログラムだ。

会期:2/17(水)~3/14(月)予定
会場:ブリリアショートショートシアター
入場料:一般1,000円/小人800円/シニア(60歳以上)800円
主催:株式会社ビジュアルボイス
お問い合わせ:http://www.brillia-sst.jp/    TEL 045-643-2151