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特別展「重要文化財修理完成記念 十王図」

期間
2021/7/17(Sat) ~ 2021/8/29(Sun)

会場
神奈川県立歴史博物館
エリア
関内・馬車道・日本大通り
開催時間
 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)<br />※休館日:月曜日(8月9日は開館)
料金
一般900円(800円)20歳未満・学生600円(500円)65歳以上200円(150円)高校生100円※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり
詳細情報URL
https://ch.kanagawa-museum.jp/exhibition/6336
お問い合わせ
神奈川県立歴史博物館企画普及課Tel.045-201-0926
※ 本展示の観覧には、すべてのお客様において日時の事前予約が必要となります。 当館が所蔵する「十王図」(10幅)は中国南宋時代の作として国の重要文化財に指定されています。このたび五カ年にわたる修理事業が完了したことをうけて、全幅を修理後初めて公開いたします。 十王とは、人の死後に亡者の罪の軽重をただすと考えられた10人の判官を指し、唐時代中後期成立の経典に説かれ信仰が盛んとなってから、断続的に絵画化されました。日本においては大陸制作の請来仏画を範として写本が多数制作されましたが、たとえ同一系統の転写本であっても、細部の図像にはそれぞれ違いが見て取れます。絵画制作にあたり、何を写すか、どんな要素を追加あるいは省略するか、という選択の背後には、冥界をいかに見るか、見たいか、あるいは見せたいかという、絵画制作者や享受者の心性が見て取れるといえるでしょう。見えないはずの冥界を可視化し、その画像の前で自らの死後の安楽を願い、また近親者の冥福を祈る、そして大切な一具の十王図をときに修理しながら守り伝える。図像転写の具体相や解体修理で判明した過去の修理の痕跡を確認しながら、十王図を作り、いまに伝えた人々の思想を考えます。