夏到来! 横浜のこの店にしかないビールとは?
鬱陶しい梅雨が過ぎ去れば、暑い夏の到来!ビールの美味しい季節が、今年もやってきました。体がビールを欲し始めたら、吉田町へと足を運んでみてください。 歴史の趣ある飲食店がひしめき合う中でひときわ賑わっているのが、ここ<ベイブルーイングヨコハマ>。夜な夜な集まってくるお客さんの目当ては、小規模経営者がそれぞれのこだわりを込めて生産しているクラフトビールです。なかでもベイブルーイングヨコハマ特製のビールは、店内のバースペースに併設された小さな醸造所で作られているもの。<ベイブルーイングヨコハマ>は日本におけるビール発祥の地・横浜らしいビアバーなのです。
Photo: Nahoko Morimoto / Edit: Ryoko Moichi(QUIET LTD.) / Text: Rio Hirai
※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年6月25日発行号に掲載したものです。
横浜をクラフトビアシティへ!
古い飲食店を改装してオープンしたのは、2012年2月。24歳の時に横浜ビールに入社し、醸造長としてビール作りを極めてきた鈴木さんが、「横浜をクラフトビアシティへ!」の熱い想いを抱き、30歳で独立。<ベイブルーイングヨコハマ>が誕生しました。
提供しているのは、毎回仕込みを変えるオリジナルブランドと全国のクラフトビール。取材に訪れたこの日は、「風の谷・ピルスナー」、「妙高高原・ピルスナー」、「横浜ビール・ヴァイツェン」、「日本海倶楽部 奥龍堂伝説・アンバーラガー」、「横浜ビール・ホワイトパンドラ」、「マイアントニア」と、7種類のクラフトビールが用意されていました。おつまみには、ぜひラスポテトを。もっちりとした食感と香ばしい香り、しっかりとした塩味で、ついついビールを飲むペースが上がります。地元のNDCグラフィックスがデザインしたロゴをプリントしたコースターやグラスも素敵です。馬車道駅直通、エスカレーターを上がって地上階に出ると、すぐにエントランススペースがあります。奥へ足を進めれば、左手にはカウンター、右手には横浜に集うアーティストやクリエイターが手がけた雑貨や書籍がずらり。カウンターでメニューを注文したら、ホールへとどうぞ。歴史の重みを感じる建造物のディティールと、モダンなデザインが融合し、思わず時間を忘れてしまうようなカフェスペースが広がっています。
■TODAY’S RECIPE
「ベイブルーイングヨコハマ」
醸造所で作られるクラフトビールは、その時々に一番美味しいホップと熟成の組み合わせで、これまでに2度同じビールを作ったことはないと言います。そもそも、ビールとはどのようにできているのか?特別にその一部を解説していただきました。
STEP1
![]() モルトを巨大な鍋でグツグツと煮込んでお粥状の麦汁を作る(「糖化」と言う)。濾過した麦汁を煮沸し、ホップを投入。 |
STEP2
![]() 樽に移して酵母を発酵させ、熟成させること1週間~10日間。1回にできるのは、250~300リットル程度。 |
STEP3
![]() 冷やして、サーバーから提供。手慣れた手つきで注がれたビールは写真の通り良い塩梅。 |
※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年6月25日発行号に掲載したものです。
■information
ベイブルーイングヨコハマ
Address:神奈川県横浜市中区福富町東通2-15 1F
Tel:045-341-0450
Business hours:[月~水・金]17:00~23:30[土・日・祝]13:00~23:30 木曜休
URL:http://baybrewing.jp/
■PROFILE
鈴木真也(すずき しんや)
ベイブルーイングヨコハマ(BAY BREWING YOKOHAMA) 代表 兼 醸造責任者。
横浜生まれ横浜育ち。
メッセンジャーを経て、ビール好きが高じて、24歳の春に横浜ビールに就職。
ビール職人となる。
※鈴木さんが修行されていたお店はこちら!横浜地ビールの草分け的存在です。
驛の食卓
このほかにも、横浜には地ビールを出すお店がたくさんあります。この機会に、ぜひハシゴしてみてください~。