関内外OPEN!リレーコラムVol.9

Posted : 2014.02.24
  • facebook
  • twitter
  • mail

みなさまはじめまして。リレーコラムの第9回目ということで、今回担当します吉岡辰訓です。前回の吉本さんからご紹介いただきましたので、今回は僕の職場について書きたいと思います。現在、認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターのスタッフとして働いています。 さっそくですが、当センターの活動を紹介します。

yoshioka-main-r

アートを身近に感じるまち

京浜急行電鉄の日ノ出町駅と黄金町駅の高架下とその近隣エリア(以下黄金町エリアと呼びます)が僕らの活動場所です。

2つの主要なイベントを軸に運営をしていて、ひとつは夏から秋にかけて開催しているアートの展覧会「黄金町バザール」、もうひとつは毎月第二日曜日に行っている 「ワンデイバザール」(4月からは「のきさきアートフェア」に名称が変わります!)です。こちらはアーティストグッズのお店や地元の商店が並び、作家によるワークショップやまちの魅力を伝えるまちあるきツアーなどのイベントを行っています。各イベントではサポーターさん(ボランティアの方)にもお手伝いいただいていて、みなさん仲良く活動してくれています。

また、アーティストインレジデンスのスペース運営に力を入れています。現在は約50組の将来有望な作家が入居しており、黄金町エリアでは日常的に作品制作が行われています。作家と言ってもみなさん、さまざまな肩書きをもっていて、中には建築家や写真家、服飾作家、小説家など、多彩な人たちの顔が並びます。みなさんお互いに刺激し合いながら日々活動をなさっています。作家同士が作品についての熱い議論を交わしている、そんな光景を見かけることもしばしば。これも黄金町エリアという場所ならではですね。

まちづくり活動について

かつて黄金町エリアは特殊飲食店と呼ばれる違法なお店が立ち並ぶ陰湿なエリアであり、住民の方にとっては生活を営む普通のまちであるはずなのに、それが困難な環境でした。

そこで安全、安心なまちに戻したいという住民の方の熱心な思いが集結して、地域住民による『初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会』が設立します。そして警察と連携をして、特殊飲食店を規制していきました。その活動によって空き店舗となったスペースはアーティストインレジデンスとして活用しています。現在も警察・行政・大学等と連携しながら、気を緩めることなくまちづくり活動を行っています。さらに市民(ボランティアさん)、アーティスト、僕たちNPOといった、いろんな目線での取り組みが集まっているのも、黄金町エリアの魅力的なところですね。

DSC_0011r

アートによるまちづくりへ関わったきっかけ

僕がまちづくりやアートに興味をもったのは、僕の出身地である広島で開催していたアートプロジェクトに参加したことがきっかけでした。その拠点は旧中工場と呼ばれる利用されなくなったゴミ処理場です。都市の遊休施設の有効活用に向けて、芸術活動を軸としたアートセンターとして再生させる試みで2007年に「旧中工場アートプロジェクト」が開催されました(現在は広島アートプロジェクトと名称が変わりました)。

そのプロジェクトにはいわゆるアーティストと呼ばれる方たちが全国から集まっていました。彼らは広島市内の吉島というエリアで制作活動を行っていて、僕はボランティアとして関わりました。そこで出会った作家さんが、黄金町エリアでも活動している北川貴好さんです。彼は東京からボランティアの学生たちを引き連れて、作品制作を一緒に行っていました。僕は地元の人間としてその学生の中に加わり、普段では関わることのない作家や学生たちとの交流に大きな刺激をうけました。

4月には大岡川桜まつりが開催されます!

話をまた黄金町エリアに戻します。冒頭の写真をご覧いただくとお分かりですが、このエリアには大岡川が流れており、桜並木がとても有名です。毎年4月の最初の土日には大岡川桜まつりを開催していて、来場者は数万人にのぼる大きなイベントです。 今年は4月5日(土)・6日(日)で開催されますので、ぜひこの機会に黄金町エリアを散策してみてはいかがでしょうか。

さて、黄金町エリアでおすすめのカフェがあるので、紹介させて下さい。それは「きぃ房茶」さんです。黄金町駅からすぐの景色のよい大岡川に面したお茶専門のカフェです。厳選された日本茶、台湾茶、中国茶、世界各国のお茶や他にもスイーツ、お茶漬けも楽しめます。店頭では茶葉の販売も行っていますので、ぜひ来店してみて下さい。

最後になりましたが、記念すべきリレーコラム第10回を迎えるにあたって、バトンをお渡しするのはContemporaries(コンテンポラリーズ)の柳澤潤さんです。黄金町エリアにある7つの高架下スタジオ、その中のひとつである「高架下Site-Aギャラリー」の設計をして下さった方です。柳澤さん、どうぞよろしくお願いします。

yoshioka-r吉岡辰訓
広島県出身。アパレル勤務を経て、認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターの設立からスタッフとして勤務。3月で6年目を迎える。

お問い合わせ先
T E L:045-261-5467
F A X:045-325-8654
MAIL:info@koganecho.net