未来へ羽ばたけ、クリエーターの卵たち!

Posted : 2014.09.12
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横浜市会が市会ポスターのデザインを公募で決定した。これは政令指定都市初の出来事で、さらに応募できるのは横浜市内の大学および専門学校でデザインを専攻するの学生のみ。この新たな試みの意図とは?
左から吉村梨奈さん(学校法人YSE学園横浜システム工学院専門学校2年)、平山奈津美さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校2年)、藤間美月さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校3年)、上野瑞己さん(学校法人石川学園横浜デザイン学院2年)の順。

左から吉村梨奈さん(学校法人YSE学園横浜システム工学院専門学校2年)、平山奈津美さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校2年)、藤間美月さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校3年)、上野瑞己さん(学校法人石川学園横浜デザイン学院2年)の順。


市会ポスターのデザインを公募で決定

まだ夏の日差しが厳しい8月29日、横浜市役所に隣接する市会棟に足を運んだ。通された待合室には、緊張した面持ちの学生と付き添いと思われる先生が…。彼女たちは、間もなく始まる市会ポスターの表彰式に臨む。

横浜市会は、市民に関心を持ってもらい、より身近な議会としていくため、昨年の第3回定例会から、定例会ごとに会期を周知するポスターを制作・掲出してきた。昨年は横浜、いや日本を代表するデザイン事務所、NDCグラフィックスが担当したが、今年はアーティスト・クリエーターの卵たちに発表の機会を提供するため、横浜市内の大学および専門学校でデザインを専攻する学生たちから作品を募った。

昨年のNDCグラフィックスしかり、いままでに行政が市内に拠点を構えるクリエーターを起用するケースは幾度とあった。しかし、その卵に…となると例がなく、今回のような試みは政令指定都市で初となる。

今回の対象となる定例会のポスターは平成26年第3回定例会から平成27年第2回定例回までの4回分で、専門学校3校の生徒36名から42作品の応募があった。専門家も交えて厳正な審査を行った結果、市会への関心を高める効果が期待でき、インパクトもあり、さらに学生らしい斬新さのある4作品が選ばれた。

それでは選ばれた作品を制作した学生たちの声を聞いてみよう。

吉村梨奈さん(学校法人YSE学園横浜システム工学院専門学校2年)
まさか私の作品が選ばれるとは思っていなかったので、驚いています。学校でイラストを学んでいるため、その成果を発揮することができ、とても嬉しいです。

平山奈津美さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校2年)
私はいつもイラストを描いているのですが、今回は初めてイラストと写真を組み合わせた作品にチャレンジしました。新しい試みの作品が選ばれて嬉しく思います。

藤間美月さん(学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校3年)
今日、来る途中に吉村さんの作品が貼られているのを見ました。あそこに私の作品も貼られるかと思うと、胸がいっぱいです。ありがとうございました。

上野瑞己さん(学校法人石川学園横浜デザイン学院2年)
今回のポスターを制作するにあたり、市会を傍聴し、イメージを膨らませました。採用されて嬉しく思います。ありがとうございました。

デザインを志す学生たちとって、今回の採用が大きな励みになったのは間違いない。今後、同様の試みが横浜市会だけではなく、全国に広がっていくことに期待したい。

※明治22年(1889年)に、全国の市で初めての議会が開かれた時、すべての市が「市会」という呼称を使っていたが、昭和22年(1947年)に地方自治法が公布され、市の議会は「市議会」と呼ぶことに。しかし、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の5市は、現在も「市会」という呼称を使用している。