パラダイス山元☆ヨコハマパラダイス餃子をつくる!【完成編】

Posted : 2015.04.20
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いよいよヨコハマパラダイス餃子完成編! ドックヤードガーデン地下1階にある大人のシェアスペース「BUKATSUDO」のキッチンスペースで、餃子部の部員たちとワイワイと餃子づくり。その模様をレポートします!

美味しい餃子をつくる!
餃子は調理するものではありません。餃子を科学する、でもなく、横浜へ来たら「餃子をデザインする」なのですよ。では、ご一緒に、餃子のデザイン、0からスタートしましょう。

【おいしい基本:餡の材料】約50個分
豚ロース肉 150g
豚バラ肉 150g
キャベツ(葉)大 1枚
セロリ(葉と茎両方) 1/2本
長ネギ 1/2本
ニラ 1/3束
乾燥椎茸 5個
生姜(搾り汁) 小さじ2杯
紹興酒 大さじ1杯
栄養ドリンク(漢方) 大さじ1杯
ごま油 大さじ1杯
純生ラード なし~大さじ2杯
小さじ1杯
三温糖 小さじ1杯
鶏ガラスープの素(顆粒) 小さじ1杯
ブラックペッパー 小さじ1/2杯

美味しい餃子の秘訣 その1。市販の挽肉は使ってはいけません。
豚バラ+豚ロースのかたまり(スライスされたものでも可)を、まな板の上で、両手に包丁を持ち、マンボのリズムに合わせてひたすらチョップ。出来上がりの食感が、とにかく違います。
マンボのリズムに合わせてひたすらチョップ

 

トントントンと、ラテンのリズムに乗って
生花をしているわけではありません。美しい女性にお花をプレゼントしているわけではありません。[1]

横浜橋商店街で購入したばかりの中華包丁の切れ味は最高です。トントントンと、ラテンのリズムに乗って、あれよあれよという間に野菜のみじん切り完成。道具は大事です。横浜で、一生ものの中華包丁と出会えました。[2&3]

 

切れる包丁は、腕に力を入れなくてもいいんです。振り下ろしただけで、長ねぎもキャベツも椎茸も、きれいな断面でみじん切り。デザインも力を入れすぎるといびつなものになるように、自然体でお仕事に臨むように。なんてね。

 


餡の材料がすべて切れたら、高速で混ぜます。なぜ高速かというと、東京から横浜へは、新しくできた首都高 中央環状線か、第三京浜を使って高速で来るので、餃子も高速なんです。意味わかりませんか?もう一度、言いますか?

 

いよいよ、餃子デザインのハイライト、包みに入ります。そういえば、十数年前のことですが、NHK教育「ひとりでできるもん」という番組で、パラダイス山元さんが「ツツムーチョ」という、ソンブレロを被ったラテンなキャラクターを演じていたということは、本人消し去りたい過去のようで・・・

 

「失楽園」でおなじみの、渡辺淳一先生も晩年「指を鍛えよ」と力説されてましたが、餃子デザインをマスターする上で一番大切なのは「指先に力をこめる」ことなのです。ひだが重なり合った部分を、ぎゅうぅぅうっと、指先に力を込めて丁寧に潰して、平らにします。絶対に中身が飛び出してはいけません。餃子の王様の秘技に釘付けです。

 

餃子をみんなで包むのは楽しいですよね。他人の包み方の下手さを罵倒したり、ネガティブに口撃されても怯んでなるものですか。本音で、上手いとか下手だとかお互いに言い合ってこそ、美しいデザインの餃子に近づくものなのです。パラダイス山元さんの、手厳しいツッコミに笑顔で応戦するみなさん。それでこそ、わざわざ横浜まで来た甲斐があるというもの。食べものを粗末にするようなことがあってはいけませんので、まずは下手でもいいから丁寧に包むことでしょう。

 

海老アボカド餃子など、餃子の王様のレシピの真骨頂も次々に直伝の贅沢さ。
詳しくはパラダイス山元(著)「餃子のスヽメ」をご参考に!

 

タラ、海老のワタ、赤唐辛子、ニンニクをキャノーラ油の中に入れて、じっくり火を通します。そうです、蔓餃苑名物「海老ラー」(海老ラー油)のつくり方も教えて下さいました。体型と同じくらい、太っ腹すぎます。

 

餃子のデザインは、焼きも重要です。IHコンロでも美しく焼ける秘技も伝授。さすが百戦錬磨の餃子の王様です。

 

完成!試食します!
みんなでつくった餃子をみんなで食べる。餃子パーリーより楽しい出会い系があったら、こっそり教えてください。それにしても美味しすぎます。ドックヤードの中で、こんな餃子パーリーはじめてです。

 

野菜餃子

海老アボカド餃子

 

〆のデザート餃子は、あずきにモッツァレラチーズを混ぜた、蔓餃苑特製「モツアン餃子」です。包み方に、ちょっとだけコツがいりますが、パラダイス山元さんの手先を真剣な眼差しで見つめ、丁寧に、慎重に包んでいきます。餃パ(餃子パティシエ)になりそうです。

 

餃子は食べるのはひとくちで簡単なのですが、実は0からつくると、ものすごい手間と労力がかかるものなのです。「材料を揃える」「刻む」「混ぜる」「包む」「焼く」と、いくつもの工程を経て、さらに見た目に美しく、しかも美味しい餃子となると、デザインレクチャーは不可欠です。楽しくつくって、親睦がさらに深まるのは嬉しいですね。「餃子」とは、「食べて交わると子ども」ができると書きます。餃子パーリーで、パワーがみなぎってしまったみなさん!少子化日本に、歯止めをかけてくださいっ!!
モツアン餃子

モツアン餃子

 

読む餃子 うますぎ!東京ギョーザ
パラダイス山元さんの
餃子本もチェック!

[左]読む餃子 (新潮文庫)
[右]まんぷくコミックエッセイ うますぎ! 東京ギョーザ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

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BUKATSUDO / 餃子部
BUKATSUDOは、横浜・みなとみらいの造船ドック跡地に誕生した、大人のためのシェアスペースです。会員制のワークラウンジをはじめとして、みんなで使えるキッチンスタジオ、セミナーや上映会などが行えるホール、ミラー壁面を備えたスタジオ、基本的な工具が揃うアトリエ、インターネット放送が可能なブースなどを完備。ここを拠点に、数々の“大人の部活”が立ち上がっています。その中のひとつ“餃子部”はオープン当初から活動を続けており、部員数は約60名! 月1回ペースで部員たちが集まり、餃子道を極めているそうです。