10周年のArt Rink in 横浜赤レンガ倉庫

Posted : 2014.12.10
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横浜の冬のイベントとして今年で10周年を迎える「アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫」が、12月6日(土)にオープンした。アートリンクは、毎回異なるアーティストを迎えて開催するイベント。今年は横浜にゆかりの深いアーティストの皆川俊平さんが「Narrative(ナラティブ)」をテーマにスケートリンクを彩った。

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リンクを彩る「窓」から、それぞれの物語があふれ出す

横浜の冬の風物詩「アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫」が、今年で10周年を迎えた。アートリンクは、横浜の人気スポット・赤レンガ倉庫に登場するアイススケートリンクと、コンテンポラリーアートのコラボレーションによって開催される。誰もが「参加し、体験できる」アートイベントだ。アーティストはスケートリンク全体をキャンバスに見立てて、自由に演出する。毎年趣向を凝らしたダイナミックな作品が、スケーターたちはもちろん、道行く人の目も楽しませてくれるのが嬉しい。

そんな記念すべき10周年を飾るアーティストに選ばれたのが、神奈川県出身の皆川俊平さんだ。皆川さんは、藤沢で生まれ育ち、高校時代を横浜で過ごしたアーティスト。その後東京藝術大学に進学し博士号を取得して、現在の活躍に至る。今回テーマに選んだ“ナラティブ”には、どのような思いが込められているのだろう?

皆川さん

フィギュアスケート好きな皆川さん。世界で活躍する横浜出身の選手から、刺激をもらっているのだそう。

 
「聞きなれない言葉かもしれませんが、“ナラティブ”とは、ある場から生まれる、体験を伴った物語です。この場所にアートリンクが出現した面白さそのものを伝えたいと思いました。ここを訪れた人が、個人の記憶や思い出と結び付けて、たくさんの物語がつながって、積み重なっていく…。アートリンクがそんな場になったらいいなと思っています」
(アーティスト・皆川 俊平)

 

 

皆川さんが表現した“ナラティブ”は、たくさんの「窓」だった。一つひとつの窓の向こうに、それぞれの暮らし、そして人生の物語がある――。あたりを見回せば、横浜を彩る美しい夜景にアートリンクの窓枠が呼応して、横浜でのひと時をよりロマンチックに感じることができるかも? 大切な人とアートリンクを訪れてみるのもオススメだ。

窓枠の中の灯りがスケートリンクのBGMに合わせて変わる演出。灯りが氷に反射してとてもきれい。

窓枠の中の灯りがスケートリンクのBGMに合わせて変わる演出。灯りが氷に反射してとてもきれい。

 
じつはこのスケートリンク、毎日スタッフが水をまいて数ミリずつ氷を積み重ね、とても丁寧に作られたものであるのをご存知だろうか? 皆川さんにとっても、毎日変化していく氷のリンクが、とても劇的なものに思えたのだそう。この冬、アート体験とともに、そんなアートリンクの氷を滑ってみては?

 

 

【基本情報】
開催日時:2014年12月6日(土)~2015年2月22日(日)
平日13:00~22:00/土日祝 11:00~22:00
会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場

最寄り駅:
・JR・市営地下鉄「桜木町駅」より汽車道経由で徒歩約15分
・JR・市営地下鉄「関内駅」より徒歩約15分
・みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」より徒歩約6分

入場料:
[大人](高校生以上) 500円
[小人](小・中学生) 400円 
[幼児](3歳以上) 300円
[付添観覧料] 200円
貸靴料:500円 コインロッカー:100円他

※冬休み・年末年始は特別営業
※2015年2月17日(火)は施設点検のため休業。

お問い合わせ:横浜赤レンガ倉庫1号館 電話:045-211-1515
http://www.yokohama-akarenga.jp/artrink2014/