Noism1『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』

Posted : 2013.12.25
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演出振付家・舞踊家の金森穣が率いる人気のダンスカンパニーNoism1が、KAAT神奈川芸術劇場(以下KAAT)に今年もやってくる。演目は2007年に初演され、多ジャンルのアーティストとのコラボレーションが好評を博した『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』。今回は音楽・衣裳を改訂し、新たなメンバーでの再演に挑む。KAATでは初出演となる、金森氏の出演も決定!
Noism07『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』(2007)演出振付:金森穣 撮影:篠山紀信

Noism07『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』(2007)演出振付:金森穣 撮影:篠山紀信

 

“干渉”し合う身体/音/空間――。多ジャンルのコラボレーションが結実した舞台

ダンスカンパニー「Noism1(ノイズムワン)」は、劇場に所属して活動する日本で初めての“レジデンシャル・ダンス・カンパニー”として知られる。彼らが拠点とするのは、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館。芸術監督の金森穣は、国際的なキャリアを重ね、第一線で活躍し続ける演出振付家・舞踊家だ。海外のダンスカンパニーやバレエ団での活動を経て、日本へ帰国。2004年にりゅーとぴあの舞踊部門芸術監督に就任し、Noismを立ち上げた(2009年にメインカンパニーをNoism1に改称)。

今回KAATで上演するのは2007年に初演された『PLAY 2 PLAY-干渉する次元』を改訂して再演するものだ。初演時には、本作に参加した建築家・音楽家・ファッションデザイナーに対し、金森氏からは「PLAY」というあいまいなキーワードだけを示して、彼らからの提案を取り入れてつくった。さまざまな要素が“干渉”し合うコラボレーションとして、ひとつの作品へと結実していった本作。舞踊作品というジャンルを超えた表現として、多くの人の心を掴んだ。作品のテーマは “想念としての他者”と向き合うこと。金森氏は再演・改訂版の上演に際し、こんなメッセージを寄せている。

「人は誰しも他者との関係性の裡にあります。身体的諸感覚を駆使し、他者から影響を受け、影響を与え続けています。しかし人が自己を形成する上で不可欠な他者とは、実在する他者に限りません。今は実在しない死者としての他者、人生に於いて一度も出会うことのない人類としての他者、インターネットに象徴される仮想空間に於ける他者、それら想念としての他者との関係性の裡にも、人は存在し、自己は形成されているのです。」
―改訂版再演に際して 金森穣(公演プレスリリースより)

金森氏自らの出演は、KAATでは初となる本作。この機会を逃したら悔いが残りそう…そんな舞台になりそうだ。

Noism07『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』(2007)演出振付:金森穣 撮影:篠山紀信

Noism07『PLAY 2 PLAY―干渉する次元』(2007)演出振付:金森穣 撮影:篠山紀信

 

【プロフィール】
金森 穣(Jo KANAMORI)
演出振付家、舞踊家。りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督、Noism芸術監督。ルードラ・ベジャール・ローザンヌにて、モーリス・ベジャールらに師事。ネザーランド・ダンス・シアターⅡ、リヨン・オペラ座バレエ、ヨーテボリ・バレエを経て2002年帰国。’03年、初のセルフ・プロデュース公演『no・mad・ic project ~ 7 fragments in memory』で朝日舞台芸術賞を受賞し、一躍注目を集める。’04年4月、りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督に就任し、劇場専属舞踊団Noismを立ち上げる。海外での豊富な経験を活かし次々に打ち出す作品と革新的な創造性に満ちたカンパニー活動は高い評価を得ており、近年ではサイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾指揮によるオペラの演出振付を行う等、幅広く活動している。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞ほか受賞歴多数。
www.jokanamori.com 

Noism1(ノイズムワン)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館が舞踊部門芸術監督に金森穣を迎えたことにより、日本初の劇場専属舞踊団として2004年4月設立。新潟を拠点として、日本国内ツアーをはじめこれまでに海外8か国11都市でも公演を行っている。プロフェッショナルな身体性と鋭い問題意識に裏打ちされた作品・カンパニー活動に対する評価は高い。‘09年にはモスクワ・チェーホフ演劇祭との共同制作、‘11年にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本制作のオペラ&バレエにカンパニーとして参加する等、活動の幅を広げ、今なお国内唯一の公共劇場専属舞踊団として、21世紀日本の劇場文化発展の一翼を担うべく、常にクリエイティブな活動を続けている。第8回朝日舞台芸術賞舞踊賞受賞。
www.noism.jp

【公演情報】
Noism1『PLAY 2 PLAY ―干渉する次元(改訂版再演)』
http://www.kaat.jp/detail?id=32269#.UrLVYfRdXng 

演出振付:金森穣(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館舞踊部門監督/Noism芸術監督)
空間:田根剛(DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTS)
音楽:トン ・タッ・アン
衣裳:三原康裕、堂本教子
出演:Noism1+金森穣

日時:2014年1月24日(金)19時30分~/25日(土)17時00分~
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
最寄り駅:みなとみらい線 日本大通り駅 
入場料:全席指定5,500円

主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団  
製作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
提携:KAAT神奈川芸術劇場 ※神奈川公演
平成25年度文化庁劇場・音楽堂活性化事業