アーティスト7人のグループ展「漂白する私性 漂泊する詩性」

Posted : 2018.02.27
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横浜市民ギャラリーにおいて、2月28日(水)~3月4日(日)の5日間、『漂白する私性 漂泊する詩性』というタイトルを掲げる展覧会が開催される。異なる表現手法をとるアーティスト7人によるグループ展だ。展覧会の企画者でもあるアーティストの関川航平さんが紹介する。

「なにかを分かる」ことへの提案

関川航平さんは、昨年には「BankART Life V – 観光」に油粘土で文字を書くパフォーマンス作品で参加していたアーティスト。 今回は映像作品を出展する。どんな作品なのかを関川さんに聞いた。

「6名の男女が譜面台を前にして座り、全員で同じ言葉を“合奏”します。言葉は単語の羅列なのですが、すべて「あの◯◯、あの△△」という形で「あの」を頭につけて発語します。6名の参加者は、各単語ごとに、それを聞いて思い浮かぶ事・印象・記憶を譜面にメモします。それら個別の“思い浮かべ”と、まったく同じ単語をタイミングを合わせて発語する“声の重なり”が生み出す統一感、それらの要素が6重奏に見える作品を目指しました。」

パフォーマンスやドローイングなど表現手法を変え続けながら意味の伝達について考察を続ける関川さんの最新の志向が見られそうだ。

©関川航平

 

今回のグループ展のアーティストたちはそれぞれ異なる表現手法をとる。
写真というメディアが生み出すイメージと人間の記憶の差異について考察をする写真作家の小野峰靖さん。

©小野峰靖

 

部屋の中にある身近な物を、あたかも”コピー&ペースト”するように淡々と模刻してゆく遠藤惇也さん。

©遠藤惇也

 

速記をモチーフにしたパフォーマンスを展開し、異なる言語感からの記述を試みる千葉大二郎さんによる美術プロジェクト「硬軟」。

©千葉大二郎 photo by Masato MIKUMA

 

自身の身体から発せられる情報が場所や人へと伝わっていく過程を見つめるダンサーの中村達哉さん。

©中村達哉 photo by Kosuke HATANO(2011 blanClass)

 

インスタレーションやドローイングを通じて、作品と現在の社会状況との類似・相違を詩的に表現する堀内悠希さん。

©堀内悠希

 

自分で撮影した風景写真を、”写経”するかのように油絵に置き換えていく画家の廖震平さん。

©廖震平

 

「表現手法は様々ですが、自身の制作を通じてそこで何が生成されているのかを注意深く観察する態度は、参加作家全員に共通する特徴だと言えます。『漂白する私性 漂泊する詩性』という展覧会のタイトルは、「作品をつくる・見る」ということに対して、もっと言えば「なにかを分かる」という事に対しての、ひとつの提案です」と関川さんは紹介する。

5日間の期間中、毎日パフォーマンスも行われる。生身のアーティストが制作する姿に触れてみたい。


 

【イベント情報】

YCAG ARTIST INCUBATION PROGRAM 2018 「漂白する私性 漂泊する詩性」

期間:2018年2月28日(水)~3月4日(日)
時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)会期中無休
会場横浜市民ギャラリー展示室B1 
アクセス:桜木町駅(JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン)徒歩10分
送迎車サービスあり
入場:無料
出品作家:遠藤惇也、小野峰靖、関川航平、千葉大二郎、中村達哉、堀内悠希、廖震平
企画:関川航平
共催:横浜市民ギャラリー(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/西田装美株式会社 共同事業体)

 

【関連イベント】

2/28(水)
15:30〜 オープニングイベント/
       出展作家によるリレートーク
16:30〜 中村達哉パフォーマンス
17:20〜 「硬軟」パフォーマンス

3/1(木)
15:00〜 中村達哉パフォーマンス
3/2(金)
16:30〜 中村達哉パフォーマンス

3/3(土)
17:00〜 中村達哉パフォーマンス

3/4(日)
15:00〜 中村達哉パフォーマンス
16:30〜 「硬軟」パフォーマンス

○予約不要
○立ち見、出入り自由
○中村達哉パフォーマンス/各回1時間程度
○「硬軟」パフォーマンス/各回30分程度