街のシェアスペース「BUKATSUDO」で、コーヒーレッスン体験/ハンドドリップ編

Posted : 2017.03.31
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かつて、商船ドック(旧横浜船渠第2号ドック)として使用されていた場所を復元して生まれた国重要文化財「DOCKYARD GARDEN(ドックヤードガーデン)」の脇の商業空間に3年ほど前に誕生した、大人の部活が生まれる街のシェアスペース「BUKATSUDO」。さまざまな大人の部活が活動していますが、中でも人気の高いコーヒーの淹れ方講座を体験してきました!

自宅でおいしく淹れられるようになる、ハンドドリップ講座

今回教えてくれたのは、BUKATSUDOスタッフの島根さん。もともとはカフェ店員で、お店でコーヒーを淹れているうちに、その奥深さにすっかり魅了されてしまったんだとか。
絵を描くのも好きで、レッスンの流れを書いたペーパーや、BUKATSUDO内のチョークアートも手がけているそうです。
まずは島根さんのデモンストレーションでハンドドリップの流れを教えてもらってから、自分もドリップを体験していきます。ではさっそくスタート!

 

2種類の豆を使って、ドリップ体験!

内容は、参加者さんの人数によってその都度変えているそうですが、今回使うのは2種類の豆。さわやかな酸味が広がるホンジュラスと、甘さとコクがあり華やかな香りのグァテマラです。袋を開けたときの香りからもう違いがわかり、どれだけ味わいに差が出るのか楽しみです。

また、体験前にドリッパーの説明も。溝が上まであるドリッパーと、下にしかないドリッパーでは味が変わってくるそうです。その他、蒸らし時間やお湯の温度などでも味や香りが変わるので、「いちばん、好みのコーヒーを淹れやすいのがハンドドリップだと思いますよ」とのこと。
うわあ、楽しみですね!

 

「いつもおいしい」コーヒーの淹れ方レクチャー

流れとしては下記の4つ。

1.フィルターを湿らす
2.粉を入れる
3.蒸らす
4.注ぐ

それぞれは難しいことではありませんが、ちょっとしたポイントで味や香りが大きく変わります。
たとえば茶色い紙フィルターの時はよく湿らせたほうがいいとか、フィルターに粉を入れたら軽く揺すって平らにするとか。なぜそうするのか、その意味も丁寧に説明してもらえるので、覚えやすいし応用もききます。


コーヒー豆の白いところもちゃんと混ぜておくと、コクのある味に仕上がるそうですよ。


お湯の温度や蒸らし時間もきちんと測ることが、「いつもおいしく淹れる」ポイントです。
島根さんがひととおり淹れ終わったら、いよいよ自分で体験してみます。

説明の通りに、フィルターを湿らせて……。
粉を挽いて、フィルターに入れて……。
蒸らす時はおっかなびっくり。
「もっと勢いよくお湯を入れても大丈夫ですよ」と、やさしくサポートしてくれます。

4名参加のときは島根さんはサポートに徹しているそうですが、今日は1名でのレクチャーだったので、島根さんも同時に淹れていきます。


最初に蒸らす時は焦らずゆっくり、でも一気に注ぎ、40〜45秒待ちます。この時間が味の決め手になりますよ。

わたしも家ではハンドドリップで淹れていますが、おいしく淹れられる日もあれば、「今日は失敗した…」という日もあります。そんな悩みを打ち明けたところ、「タイマーを使うとかなり味が安定しますよ。蒸らしの時に、時間を測ってみてください」とのことでした。
なるほど、確かに時間はなんとなくしか測っていませんでした!

そして、ハンドドリップのもうひとつの重要ポイント、「お湯の注ぎ方」を教えてもらいます。適温のお湯を、細ーーーく、一定に。フィルターの中のお湯が一定量になるように調整しながら、かつ、お湯が途切れないようにゆっくりと注いでいきます。こうすることで、フィルター内のコーヒー粉が対流してしっかりと抽出できます。

「だいたい2分30〜50秒くらいで落としきりましょう」。

フィルター内や注がれるお湯の細さに注目しつつ、タイマーを見つつと、けっこう忙しいものです。さらに、お湯が途切れないように注ぐため、腕がプルプルしてきます…。
しかし、おいしいコーヒーのためにがんばります。

最後の一滴まで注ぎ終わって、できあがり!

同時に入れた島根さんのコーヒーと、飲み比べます。
島根さんが淹れたコーヒーは、さっぱりと爽やかで酸味が強く出ていて、ゴクゴク飲める感じです。暑い日のアイスコーヒーによく合いそう。
一方わたしが淹れたコーヒーは、それよりも少しコクが出て、ミルクを入れてもおいしそう。
同じ豆、同じ手順で淹れたものなのに、こんなに違う味わいになるんですね。比べてみるとおもしろい!

「ほんの少しの時間や注ぎ方の差で、こんなに味が変わってくるんです。その他にも、お湯の温度が高めだったら少し焦げたような香りになったりして、少しずつ変化があります。豆によって淹れ方を変えてみても面白いですし、本当に奥が深い世界だと思います」

飲み比べたあとは、別の豆を使ってもう一度同じ手順で淹れていきました。
「ドリップが最初よりもうまくなっていますね」
と褒められて、思わず何杯も淹れたくなってしまいます。これはハマりそう!

BUKATSUDOでは、料理教室や写真教室、読書会など、さまざまなレッスンやイベントが行なわれていますが、コーヒー教室は特に人気の講座。土日はだいたい満席で、平日でも人が集まるそう。参加者もさまざまな方がいらっしゃいます。まったく初心者の方もいれば、「今度カフェをはじめます」というプロ志向の方、さらには「横浜に旅行に来たついでに」と、観光がてら参加された方もいたとか。近年のコーヒー人気がうかがえますね。

また、今回体験したのは「ハンドドリップ講座」でしたが、「ラテアート講座」も行っています。
島根さんに、さっとラテアートを描いてもらいましたが、これはテクニックがいるのではないでしょうか……??

「最初にマルを描く練習をしてから、ハートなどの形にします。未経験の方でも、みなさんきれいに描けるようになりますよ」
うわあ、こちらもやってみたいです!

ラテアート講座はリピーターも多く、中には「これが描きたい」と下絵を持ってくる方もいるそう。好きな模様が描けるようになったら楽しいですものね!

フレンドリーなスタッフさんと和やかに試飲しながら1時間しっかり学べるBUKATSUDOのコーヒー講座。これからのお家コーヒーが楽しみになりました。
ありがとうございました!

 

 

(文章:いしだわかこ)

 

 

 

 

 

■コーヒーレッスンは、火曜と土曜のお昼開催。4月のスケジュールなど、詳細はこちら。参加者には、コーヒー豆のお土産つき!

 

BUKATSUDO

営業時間:月~金 7:00~23:00 土日祝 10:00~22:00 ※年末年始休業
住所:横浜市西区みなとみらい2丁目2番1号 ランドマークプラザ 地下1階
アクセス:みなとみらい駅(みなとみらい線)徒歩3分、桜木町駅(JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄ブルーライン)徒歩5分
電話:045-681-2880

http://bukatsu-do.jp