横浜から飛び立つ若きアニメーターたちの作品発表展 「GEIDAI ANIMATION 08ZOOM」

Posted : 2017.03.02
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横浜に拠点がある東京藝術大学大学院映像研究科。アニメーション専攻の第八期生修了制作展が3月3日(金)から5日(日)まで東京藝術大学馬車道校舎にて開催される。14名の個性にあふれた作品を鑑賞し、アニメの未来を肌で感じてみよう。また会期中には上映だけでなく、活躍中の現役アニメーターたちによるトークショーも開かれる。

文化芸術創造都市・横浜では、「映像文化都市」を施策のひとつとしている。その一環として2005年に東京藝術大学大学院映像研究科を誘致し、同校ではこれからの映像文化を担う人材の育成が行われている。 

2008年からは映像研究科の中にアニメーション専攻も設置され、「つくる」ことを主体としたカリキュラムが実践されてきた。今年は第八期生の若きアニメーターたちが横浜から巣立って行く。その修了制作展が今年も横浜で開催される。

展覧会のタイトルは「08 ZOOM」。自分の意識を見つめ、その奥の空想世界から作品を作り上げるプロセスを「ズーム」という言葉で表したという。また自分たちの作品がレンズの役割となって、鑑賞者が見る世界に新たな焦点を結べたら、という希望も込められている。 

今回出展されているのは14作品。約3分から9分までの決して長くはない映像の中には、くっきりと違う個性が散りばめられており、アニメーションが持つ限りない創造性を感じることができる。昨今、映像芸術の中でも重要な表現方法となったアニメーションの新たなムーブメントの萌芽を見られるかもしれない。また同時に1学年下である九期生とフランスからの交換留学生の作品、全17作品も上映される。

会期中に開催される3月4日(土)のトークイベントでは、『胎児のような生命体』を創作するアーティスト加藤泉が「作品を育てる」ことについて語る。また3月5日(日)には、活躍中の若手アニメーターである折笠良、ニヘイサリナ、和田淳を招き、彼らの空想世界を探るがごとくの「アニメーションの思想地図」というテーマで話を聞く。

アニメーションのファン、またはこれからアニメーターを志す人、横浜で創作する若手作家を応援したい方など、皆様にぜひ訪れてほしい展覧会だ。 

GEIDAI ANIMATION 08ZOOM
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第八期生修了制作展

会期:2017年3月3日(金)〜3月5日(日)
3月3日(金):11:30~20:00
3月4日(土):10:00~21:30
3月5日(日):10:00~20:00
会場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎
住所:神奈川県横浜市中区本町4-44
アクセス:馬車道駅(みなとみらい線) 5、7出口すぐ
入場料:無料
http://animation.geidai.ac.jp/08zoom/

 

トークイベント

3月4日(土)14:00~15:30 加藤泉「作品を育てるということ」
3月5日(日)14:00~15:30 折笠良×ニヘイサリナ×和田淳「アニメーションの思想地図」

※どちらのイベントも当日10:00より整理券を配布