今井かまぼこ

Posted : 2012.12.25
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地元漁港の魚と温かい想いが詰まったさつま揚げ。

創業60年、西横浜駅からほど近い藤棚商店街で地元の人から愛される<今井かまぼこ>。この日も、多くの人がさつま揚げを買いに訪れていました。ショーウィンドウのなかにはたくさんの種類のかまぼこが。「この“小柴揚”は、金沢区にある柴漁港で獲れた魚を使っているんです」そう教えてくれたのは三代目の今井宏之さん。地元のおいしい魚を地元の人にもっと食べてもらいたい、その思いで昨年から柴漁港から魚を仕入れているそうです。地区センターでは、子供たちに向けた「世界に一つだけのさつま揚教室」も開催。自分たちで、家族の似顔絵さつま揚げを作りました。「魚が嫌いな子でもうちのさつま揚げで克服してもらいたいですね」。魚の臭みをまったく感じさせないふんわりとした口当たりのさつま揚げには、三代目の温かい想いが詰まっているようです。
Photo: Nahoko Morimoto / Edit , Text: Rio Hirai
※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年12月25日発行号に掲載したものです。

子どものおやつに、お父さんのおつまみに、芸達者なさつま揚げ。

まるでタコ焼きのようなソースとの相性抜群の「たこ焼き風はま焼」は子供のおやつに大人気。チーズ巻やチヂミ揚げは、香ばしく網焼きにしてお酒のアテに。おでんに入れれば、最後の汁までごはんにかけて魚の風味を楽しんで。「野菜揚げは、卵でとじてどんぶりごはんに乗せれば、さっぱりしたカツ丼のように食べていただけますよ」、さつま揚げのおいしい食べ方はいろいろ。美味しく食べて魚不足を解消できる、家族想いのおかずだ。使われている魚は最低でも5種類。漁港から卸したての新鮮な魚をさばき、丁寧に水さらし。魚の下ごしらえが、さつま揚げ作りの8割を占めるという。下ごしらえが済んでからは、ご主人が鮮やかな手さばきで次々と揚げていく。油のなかでぷくぷくと黄金色に踊るさつま揚げは、揚げたてでショーウィンドウに並ぶ。「おでんのなかに入れるなら、グツグツ煮過ぎないようにサッと煮るのが、さつま揚げの風味を損ねないで美味しく召し上がっていただけるコツです」。寒い季節にぴったりのさつま揚げ、お気に入りの食べ方を探してください。

■TODAY’S RECIPE
「さつま揚げの作り方」

さつま揚げの作り方を二代目のご主人が披露してくれた。タラやホッケ、サメなど約10種類の魚を丁寧に下ごしらえした魚のすり身を、熟練の手つきで一定の量とり、チーズを挟んでいく、<チーズ巻>だ。続いて<イカボール>。イカを混ぜたすり身を、ボール状に丸める。鮮やかな手さばきで、あっという間に同じ大きさのボールがたくさん並べられていく。次は揚げ。熱した油に入れれば、黄金色に輝くさつま揚げが油のなかでぷくぷくと踊る。香ばしい良い香りがあたりに漂ってきたころで網ですくって、完成。

STEP1STEP1
目にもとまらぬスピードで、
<イカボール>を作る二代目ご主人。
STEP2
手作業によってできたデコボコは、おでんなどに入れたときにつゆが良く絡む。
STEP2 STEP3
高温の油で揚げる。一気に黄金色に。
STEP3
STEP4
ぷくぷくと油のなかでさつま揚げが躍る様子はなんだかかわいらしい。
STEP4 STEP5
香ばしい良い香りのするさつま揚げ。これで完成です。
STEP5

※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年12月25日発行号に掲載したものです。
■information

今井かまぼこ
Address:横浜市西区中央2-5-13
Tel:045-321-7876
Holiday:日曜日

■PROFILE
今井かまぼこ
生の鮮魚を丁寧に下ごしらえして、ひとつひとつ手作りされた練り物が並ぶ。地元横浜の小柴漁港や北海道稚内から旬の鮮魚を仕入れている。今の季節は、おせちに入れる伊達巻もおすすめ。しっとりと口のなかでとろける、まるでケーキのような優しい甘みの絶品だ。