横浜散策のスタートに、歴史と季節が香るカフェ。
横浜ならではの歴史を感じるカフェや、地元の人に長く愛される町の喫茶店、新風を巻き起こすニューオープンまで、横浜に足を踏み入れたらぜひ訪れてほしいカフェを紹介していきます。横浜の創造界隈には、クリエイティビティに富んだ個性的なカフェがたくさん。場所の持つストーリーをもっと知りたいから、そのカフェならではのレシピを教えてもらいました。一つ一つの工程に込められたこだわりや思いを覗き見すれば、カフェを訪れるのがもっと楽しみになるはずです。
Photo / Nahoko Morimoto Edit / RyokoMoichi(QUIET LTD.) text / Rio Hirai
※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年4月25日発行号 に掲載したものです。
横浜を代表する歴史的建造物のクラシックな空間。
陽気に誘われ、気分は外へ外へ。海風も気持ち良くなってくるこの季節に、横浜の街を歩いて散策してみてはいかがでしょうか。いつもより足を伸ばせば、気持ちよくおなかもすいてくるというもの。今回は、そんな横浜散策のスタートにうってつけのカフェを紹介します。
『旧第一銀行横浜支店』を活用したヨコハマ創造都市センター（YCC）の1階に、カフェがあるのをご存知でしょうか。今年の春に一部リニューアルし、「marimekko」の内装やインテリアデザインを手がけ、AOBA+ARTにも参加する設計事務所の手によって、親しみやすく居心地の良い空間に生まれ変わりました。
馬車道駅直通、エスカレーターを上がって地上階に出ると、すぐにエントランススペースがあります。奥へ足を進めれば、左手にはカウンター、右手には横浜に集うアーティストやクリエイターが手がけた雑貨や書籍がずらり。カウンターでメニューを注文したら、ホールへとどうぞ。歴史の重みを感じる建造物のディティールと、モダンなデザインが融合し、思わず時間を忘れてしまうようなカフェスペースが広がっています。
長時間低温熟成の優しいベーグルが、季節の香りを届けます。
YCCカフェで密かな人気を呼んでいるのが、横浜ではここでしか食べることのできない、<TRE FLIP>のベーグルやイングリッシュマフィン。通常３時間程度の熟成を経て作られるベーグルを、<TRE FLIP>のunaさんは48時間かけて低温でゆっくりと熟成。そうすることによって生地の目がつまり、ふっくらと茹で上がるそうです。YCCカフェでは、ベーグルをトーストしてバターと一緒に提供します。ベーグルから立ちあがる柔らかくほんのりと甘い香りに、心まで満たされるはずです。
<TRE FLIP>のベーグルでおすすめなのは、季節の味を楽しめるメニュー。桜の咲く季節から、抹茶の生地のベーグルに甘い豆をたくさん巻きこんで、桜の塩漬けを一輪あしらったベーグルが登場。食べる人に春の香りを届けます。季節毎にどんなベーグルが登場するのか楽しみになります。
YCCは、“人々が出会い、交流と創造が育まれる場”。コーヒーやカプチーノを楽しみながら、ゆったりと過ごすことのできる“クリエイティブシティ・ヨコハマ”の入り口です。おなかを満たし、アートスポットをチェックして、さぁ横浜散策に出かけましょう。
■TODAY’S RECIPE
「レモンベーグルのフルーツクリームチーズサンド」
TRE FLIPのUnaさんに、YCCカフェでも取り扱いのあるベーグルの応用メニューを教えてもらいました。レモンピールを練り込んだ香りの良いベーグルに、こっくりとしたクリームチーズをサンド。チーズにドライフルーツやナッツを混ぜ込めば、食感も楽しく、おなかも満足です。YCCカフェでトーストしたベーグルを味わって魅力を知ってしまったら、様々な食べ方をしてみたくなるはず。初夏にぴったりの爽やかなべーグルサンドを試してみては？
調理時間の目安：10分以内
材料：
レモンベーグル・・・１個
クリームチーズ・・・40ｇ
★ドライパイナップル・・・７ｇ
★レモンピール・・・５ｇ
★グリーンレーズン・・・５ｇ
★くるみ（ローストしたもの）・・・５ｇ
★スペアミント・・・適量
★レモン果汁・・・小さじ１／４
★ラム酒・・・少々
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STEP1
 クリームチーズは室温か、レンジを使って柔らかくしておく。 |
STEP2
 ドライパイナップルとくるみを粗く刻み、ミントの葉３～４枚をみじん切りにする。 |
STEP3
 ★の材料をすべてクリームチーズに混ぜ合わせる。 |
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STEP4
 ベーグルを半分にスライスし、お好みで軽くトーストする。〈STEP 3〉のクリームチーズをベーグルにはさむ。 |
STEP5
 ドライパイナップルやナッツを粗く刻んだものを上から乗せれば、食感が良くなってＧＯＯＤ。ミントを一枝飾ったらできあがり。 |
※本記事は旧「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」2012年4月25日発行号に掲載したものです。
