ぶらり食べ歩き 尾島商店の牛肉コロッケ

Posted : 2013.11.22
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大正12年創業の尾島商店は、もともと肉の卸を生業としてきたお肉屋さん。ぶらり食べ歩きするなら、ここの牛肉コロッケは外せない。しっかりと味付られた甘辛牛肉とやわらかいジャガイモ。昔ながらの“お肉屋さんのコロッケ”は病みつきになる味だ。名物の焼豚から焼売まで、今回は地元の名店をまるっとご紹介。

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横浜めぐりは、癖になる甘辛牛肉コロッケと

DSC_2935藤沢で創業した尾島商店は、大戦や大地震を経て、桜木町駅周辺など徐々に場所を変え、現在のにぎわい座の斜め向かいに本店を構える。昭和20年頃からお惣菜の販売もはじめ、そのひとつが牛肉コロッケだ。昔ながらの製法でつくられた、昔ながらのお肉屋さんのコロッケである。本店店長の関さんから“懐かしい味”とお聞きして素朴な味を想像していたら、しっかりとした甘辛味で何もつけずパクパクいけてしまう。

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本店・店長の関さん

 

「小学生の頃、お母さんがお肉屋さんでコロッケを買ってきては、そのままおかずとして出していました。昔のお肉屋さんのコロッケはこういうものだったんです。」と関さん。小さい頃食べていた懐かしさが口に広がる、守りたい味だという。本店とそごう店では、バンズで挟んだコロッケバーガーも購入できる。横浜散策中に小腹が減ったときは、ぜひこの牛肉コロッケをお供に。

 

 

自宅で味わうなら、とろっとろの焼豚&うまみたっぷり焼売を

尾島商店の人気お惣菜は牛肉コロッケだけではない。まず挙げられるのが、名物の焼豚だ。脂っこくないのにジューシーで何杯でもご飯がすすむ。口に入れたときのとろけるようなやわらかさは、焼豚らしくない。秘伝のタレも良いが、からし醤油で食べると絶品だ。ラーメンに乗せるなんて勿体ない! ぜひ単品で食べてほしい。肉自体に甘みがあるのでそのままでも十分おいしい。ビールのつまみに買っていく男性も多いとか。ご飯にのせるもよし。お酒のお共もよし。自他ともに認める看板商品なのだ。

もうひとつのオススメは、豚肉と貝柱のうまみがギュッとつまった焼売。一般的に味付けが薄めの焼売は、肉の良し悪しが出やすいそう。だからこそ肉選びも大事なのだ。尾島商店の焼売や焼豚は国産豚のみを使用しているが、それはお肉屋さんでは当たり前だと関さんは言う。尾島商店がほかと違うのは、用途にあわせて一つひとつ肉を選んでいること。焼売なら焼売用、焼豚なら焼豚用に、肉の種類や部位まで細かく選ぶ。目利きができるのは会長ただひとり。長年にわたって肉を見てきた熟練の技なのだ。

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そんな尾島商店は、レストランのほか、幼稚園や小学校の給食にもお肉を卸しているそう! なんと贅沢な食育か。取材をしている間も午前中からお客さんがひっきりなしに訪れ、これぞ地元で支持される証拠だなぁと、しみじみと感じてしまった。ネット販売で顧客は全国に広がり、東京から遊びにきた方も横浜みやげとして購入していく。お惣菜にはサラダやグラタンなどもあり、献立に困ったときに駆け込めるありがたいお店でもある。

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最後に、尾島商店らしさが詰まった「巻揚」をご紹介したい。横浜で昔から売られていたという巻揚は、豚などの内臓まわりについた網状の脂(網脂)で、豚のひき肉、タケノコ、シイタケを巻いて揚げたもの。横浜のお肉屋さんならではの中華総菜だ。手間がかかるため扱うお店は少なくなったが、昔ながらの製法を大事にする尾島商店では今も作り続けている。

変わっていく街の中で、ここに来れば変わらない風景が、変わらない味がある。このままでいて欲しい、そう心から思える尾島商店。どれを選んでもハズレがないが、まずは手軽に味わえる牛肉コロッケから始めてみるのがオススメだ。


DSC_2627<店舗情報>
尾島商店(本店)
住所        〒231-0064 神奈川県横浜市中区野毛町2-93
営業時間 午前 9:00 ~ 午後 7:00(日・祝日 午後6:00)
定休日    1月1日~3日のみ
※12月31日の営業時間も変わりますので、詳しくは店舗へお問い合わせください

牛肉コロッケ 1個137円(税込)
焼豚  525円/g(税込)
焼売 1個84円(税込)
巻揚 1本525円(税込)
http://www.ojimameat.com/index.html
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